TBSグループのブランドイメージの統一を行い、2020年4月に新しくなったブランドロゴを、社員一人ひとりが認知し愛着を持ってもらうため、インナーブランディング強化の一環としてほぼ日手帳やペン、フォントステッカー、社員証などのビジネスグッズをTBS仕様で特別に製作しました。
持ち物にさりげなくブランドロゴとプロミスを記すことで、ブランディングを社員ひとりひとりに自分事化してもらうことがねらいです。そして、それら思いのこもったグッズを配る時に、ただの紙袋ではなく「包むもの」にもこだわろうということになりました。
「包むもの」の制作にあたり、株式会社シタテルにサポートしていただきました。グッズ制作の業者が多数ある中で、生産の実績だけではなく、企画・ブランディングのサポート・アイデアから一緒に考えてくれる「シタテル」さんという面白そうな会社があるよ、と他部署の社員から紹介されたのがきっかけです。
今回は採用できませんでしたが、SDGsを意識した環境に優しい染料をつかった生地や、ブルーシート、ジーンズの切れ端の再利用など、素材の意味からブランディングを表現するという提案を頂き、アイデアの幅が広がりました。
デザインをする上で、デザイナーとブランディング委員会メンバーとで何度も協議を重ねて、意見を募りました。
当初は、形を変えて多様な使い方のできる風呂敷や、レジ袋廃止に合わせてエコバッグの案もありましたが、社員証・ボールペン・ほぼ日手帳など他のグッズと合わせて、バッグもビジネスツールの一つとして統一することになりました。
スタジオ、会議室、他社への移動などに使えるように、資料やPCなどモノがたくさん入るしっかりとした素材を採用し、デザインは極力シンプルに、飽きが来ず長く使える設計をデザインチームで試行錯誤しました。
はじめは、汚れが目立たないようにという実用的な理由で、黒いバッグにブランドロゴというデザイン案で進めていましたが、浸透させたいTBSブルーが沈んでしまうという課題がありました。
そこで、今回制定した新ブランドプロミス「最高の”時”で、
社員の年齢層の幅が広く、かつ仕事の現場も多様な会社ですが、シンプルなデザインと、服の色を選ばない白にしたことで、若手社員から役員まで持つことのできるバッグになったと思います。(TBSテレビ デザインセンター 桝本瑠璃)