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COLUMN

#07
リブランディングメンバーをご紹介します!

今回は、リブランディングに関わった若手デザイナー6名の対談インタビューを行いました。

左から 芦田佳子、山戸蕗、團野慎太郎、増田隼人、古畑徹、三嶋さつき

———これまでリブランドで関わった仕事はどういった内容でしょうか?

増田:TBSの新しいロゴ案をみんなで考えました。

團野:新ロゴに紐づく、番組スポットCMであったり、フォント、ロゴのアニメーション、TBSNEWSのリニューアルとか。

山戸:TBSのWeb周りのデザインと、印刷物、PRポスターや、UI!

古畑:TBSHDのサイトや、社内スタッフが使うインフォメーションなど、WEBのUI系を主にしていました。

芦田:印刷物が主に多かったかなと思います。あと、グッズ展開まわりかなぁ。

三嶋:名刺、社員証、社員手帳など、社員が使うアプリケーション周りが多かったかなと。

———これまでのブランドの仕事で何が印象的でしたか?

三嶋:毎週毎週、定例会議が行われていたこと自体がすごい印象的だなあ。

芦田:確かに、デザイナーたちのチームプレーは他の仕事ではなかなかないね。

三嶋:それがどのくらい続いたんですかね?

團野:2年弱くらいかな。From TBSのブランディングから始まり、一番最初は僕含め3人から始まったんだよね。

芦田:最初は3人!?他のメンバーはどのタイミングに入りました?

山戸:わたしは、先輩が産休に入られたタイミングでメンバーに入ったよ。

増田:緑山のドラマから赤坂番組の担当に変わった時に入ったかな〜

芦田:私と三嶋は、増田さんと同じタイミングでしたね。入社1年目からだから2年前か。

古畑:僕が入った頃はもうロゴは内々で決まっていましたね。

山戸:増田さんが入ってから、ロゴがもうすぐ決まるというくらいの頃に、会議室に大量のアイデアを貼ったよね。

芦田:懐かしい〜

増田:このブランディングを機に、客観的にTBSってどう見えてるの?ということをちゃんと考えて話し始めるようになって、視座が変わったということがよかったんじゃないかな。

芦田:番組のデザインをやるときと、こういう仕事をやるときの考え方や進め方って全然違いますよね。

古畑:番組は、今までのノウハウもあるのである程度道筋ができているような感じがしますよね。それに比べてブランディングの会議は、いつもみんなで探って、自分の頭で考えていかないと進まない、道を切り開いていくような感覚がありました。

山戸:番組制作はスパンが短いし、作品の責任も1人で負うことができる気がする。ブランディングは、そもそもの決め方を決めるところから始めたよね。形になる前段階が重要だったのが印象的。1年目・2年目も参加させてもらって、尚且つどんどん発言できるような場でした。

三嶋:雲を掴むような時期もあったりして、特にロゴが決まるまでは常に不安でした。今思うと、ああいう経験はなかなかできないから関われて良かったな、と思います。

團野:特に後半、意見がぶつかることもあったけど、先輩後輩関係なくみんなが意見をぶつけ合える環境であったことがよかったと思うな。

古畑:僕は、デザインチームの中で醸成されてきた「TBSブランドとはこういうもの」というイメージに、途中から参加した時はなかなか入り込めずかなりプレッシャーがありました。

増田:途中からチームに入った人でもわかりやすいような、TBSブランドにまつわるキーワードを、これからまた見つけた方がいいね。

———TBSのブランドって他社とは何が違うと思いますか?

山戸:インハウス!そこしかないと言っても過言じゃないと思う。

増田:インハウスで作ったということで、スピード感を持っていろいろ変われているんじゃないかな。統一感や愛情が、自分たちで作って育てていくという覚悟をもってうまく展開されてきているんじゃないかと思っていて、これから証明されるべきことだと思う。

芦田:愛を持ってデザインすることって大切!というのをブランディングデザインに関わったことでわかりました。インハウスで作った分、愛着がわきますよね。

山戸:継承する上で、愛着はだいじだね。

増田:これが自己満足だと言われないように、外向けにどんどん愛情を持って発信して、浸透させられるといいね。

古畑:僕は、できたところから自分で育ててきたという愛着があります。特にグレーに対する・・・(ウェブサイト周りで使うグレーに並々ならぬこだわりを持って接していました)

———当時ブランドの仕事以外に皆さんは普段何をやってましたか?

山戸:海外イベントのセットを建てに、カンヌに行っていました。お正月に、TBSの正面玄関の内装デザインをしたりも。

増田:世界陸上のセットデザインで現地のドーハにいったり、ドラマのCG合成やセットもやっていました。

三嶋:みんな華々しいですね!(笑)

古畑:僕はTBSチャンネル(CS)のジングルを作ったり、社外イベントのCGを作ったりしてました。考えてみると、TBSブランドにまつわるCGをたくさん作ってましたね〜。

團野:僕はロゴのアニメーションを作った流れもあって、その音の研究もやっています!

———ブランドデザインをやっていて為になったことは?

團野:ブランディングという経験から、ブランド以外の、デザインだけやってる仕事に対しても責任感が増えたかな。どうやったら成功するだろうとよく考えるようになった。あと、フォントの知識が増えた。

三嶋:ありがたいことに1、2年目から他部署の人とのやりとりをたくさんやらせてもらえたので、それなりに社内に顔見知りができて、それからの仕事がかなりやりやすくなったと思います!

芦田:私は、相手にどうやって伝えるかというところを大事に、資料を作ったりデザインをしたりできるようになりました。あと、とにかく会議が多かったので、発言することにたいする責任感が持てました。決断するという気持ちも、鍛えられたと思う。

増田:わかるな〜。たくさんのクリエイターがひとつのものを作る仕事って、社内ではあまりなかったから、これまでみんなが慣れていなかった作業だったよね。難しいけど、これはこれからやっていかなきゃいけないよねと気付かされたように思う。今、他の案件をやっているけど、このときの経験はとても心の中にあるよ。

古畑:TBSのデザイナーになって初めての仕事でもあり、目的やターゲットにそったデザインを考えるデザイナーという在り方のようなものを学べました。「老眼」というワードがとてもトラウマです(笑)

———ブランディングに関わったことで、その前と後でTBSのイメージは変わりましたか?変わったとしたらどう変わりましたか。

山戸:このブランディングは、特にインナー(ブランディング)が重要だとわかった。今までは、自分が働くテレビ局というイメージでしかなかったけど、社会からTBSがどう見えるかも気になるようになったな。そして、悪い部分がすごい目につくようになった(笑)だからこそ改善していきたいという思いが強くなったよ、問題解決意識が高まったと思う。

芦田:私は視聴者的な部分で他社より印象が薄いな〜と思ったけど、ブランディングを経て、番組スポットなど気にしてみるようになりました。

團野:僕は、まだロゴが変わるわけないという段階でキャンペーンの打ち合わせていたところからだったので、ロゴを自分たちで作るというところまで展開したこの会社、すごいなと思った。

増田:そうだよね。すごいことを起こせるんだなと思った。プロミスから意識改革含め、コンテンツ、ブランドイメージを全て変えていくという意識が会社全体で働いたということは大きいね。社内で巻き込む人も多くて(委員会が発足されたり)、中で働く人のイメージにも影響力があったと思う。

4月にあたらしく変わったロゴの看板です。(撮影:濱田英明さん #4参照)

COLUMN ARCHIVE



#01
新ロゴができるまで

#02
TBSブルーができるまで

#03
タイププロジェクトさんとオリジナルフォント開発

#04
写真家・濱田英明さんにお願いしました

#05
TBSロゴアニメーション制作で考えたこと

#06
新しい展開がぞくぞくと!

#07
リブランディングメンバーをご紹介します!

#08
TBSの志を包むものを考える

#09
新人文系デザイナー日記

#10
時をしるすもの

#11
社内リノベーション

#12
SDGsウィークがはじまります!

#13
TBSNEWSとブランドデザインの密接な関係

#14
TBSグループは音のブランディングを始めました