今回、あたらしいTBSのデザインをディレクションしていくにあたって、目に映るもの、映像を生業にしている会社であるということもあり、そこにはしっかりこだわって良いものを採用したいという思いがありました。
自分たちが、「視聴者・お客様からどう見られたいのか」というところで、刷新したものをどう映すかということはとても重要だと考えたからです。
元々、濱田さんのお写真がとても好きで、SNSを通じてよく拝見していました。
濱田さんの目線で切り取られた空気感や、匂い、風、温度までこちらに届くような、さわやかな写真の数々に魅了されていました。そこで、あたらしいブランドプロミスの「最高の"時"で、
コロナ自粛に入る前の2月と、自粛があけて少し経った8月の2回に渡って、
「あたらしくなったTBSと、そこで働く人々」を撮影いただきました。このコラムでは、8月の撮影の裏側をご紹介します。
2020年8月某日、まだまだ暑い日が続く東京・赤坂で撮影は行われました。
お昼に集合した撮影メンバーは、コロナ自粛以降お会いすること自体が久しぶりであったこともあり、喜び(私)でいっぱいになりながら雑談もしつつ、和やかな雰囲気で撮影はスタートします。
まずは局舎外、サカス広場前での撮影です。ここでは、局舎についている青いTBSのロゴ看板や、中継車、サカスの様子を撮影いただきました。
この日は土曜日だったこともあり、働く人だけでなく芝生で遊ぶご家族連れなどもいらっしゃったりと、夏のさわやかさを感じるサカス広場になっていました。
サカス広場周辺を撮影いただいたあと、「TBSって離れたところからでも見えるの?」という濱田さんからの問いかけをいただき、少しTBS周辺をぶらりと散歩することになりました。とても暑い日だったのですが、撮影メンバーはどろどろと溶けそうになりながらも日枝神社まで行き、参拝し、無事撮影が終わることを祈願しながら赤坂の街を散歩しました。こんなところからも見えるのか!という新しい発見のある冒険になりました。
たっぷりと休憩をとり、次は刷新したグッズなどの撮影を外で行いました。
濱田さんのお写真は、人も風景もモノも、自然と豊かな表情で写っている印象がとても強くあります。自分たちが悩みながら作成したものたちが、その手でとても素敵な印象で写真におさまっていく様子は、とても嬉しくもあり、これらをどう世の中に見てもらえるようにするかの責任の重さも感じていました。
外での撮影を終えたメンバーは、涼しい会議室でアイス休憩を挟み、デザインセンターフロア内にて撮影を開始しました。
いつもの土曜よりも人手の少ないセンター内では、撮影に決していい環境とは言えない中で、各グッズをまるで使いたくなるような素敵なお写真を撮っていただきました。
その途中には、今回のリブランディングに関わった若手デザイナーを撮影いただくこともできました。今後このコラムで公開しますので、ぜひご覧ください。
今回も長丁場になりましたが、最後まで和やかにたのしい撮影になったように感じております。濱田さんの視点で切り取られたTBSは、見てくださった方にどう映るのでしょうか。わたしはTBSが、濱田さんの写真を通すことで、お客様にとってより身近な距離にあり、日々働く中の人が見える、体温を感じるようなテレビ局になると良いなぁと思っております。(TBSテレビ デザインセンター 三嶋さつき)