トップメッセージ

今、私たちはAI革命という歴史的な転換点に立っています。
働き方や産業の姿だけではなく、社会の仕組みそのものまでが変わりつつある中、私たちが問われているのは、「人間とは何か」です。私は、人間にしかない価値とは、未来を想像し、人と人との間に新しい希望を生み出す力だと考えています。AIが未来を変える時代だからこそ、未来を創るのは「人」です。
TBSグループは、創業以来、一貫して「人」と向き合ってきました。七十五年にわたり磨き続けてきたものは、番組を制作する技術だけではありません。人の喜びを理解し、悲しみに寄り添い、人の挑戦を信じる力です。これこそが私たちの原点であり、最も大切な資産です。だからこそ、私たちが目指すのは、人と社会のウェルビーイングを創造する企業グループです。
この志のもと、三つの成長エンジンに経営資源を集中します。

【グローバル】 日本の創造力を、世界の価値へ

米国Legendary Entertainmentとの戦略的パートナーシップをはじめ、韓国CJ ENMとの協業やTHE SEVENを通じた国際共同制作などを加速させ、世界が求めるIPを、日本から生み出していきます。

【コンテンツIP】 「作品を作る」から「IPを創り、育てる」へ

アニメは世界中の人々が国境や世代を越えて共有し、何十年にもわたって価値を生み続ける文化であり、IPそのものです。ゼノトゥ―ンを新たな仲間に迎え、「作品をつくる」企業から「世界に愛されるIPを創り、育てる」企業へ。そのための競争力を築いていきます。

【エデュテインメント(教育)】 「学ぶことは楽しい」と、子どもたちが心から思える社会へ

文部科学省の採択事業「AI for School」やNTTとの協業、やる気スイッチグループとの連携など、私たちの挑戦は実践の段階に入りました。コンテンツ力とテクノロジーを掛け合わせ、学ぶ喜びを広げ、未来を担う子どもたちの可能性を拓いていきます。

グローバル、コンテンツIP、エデュテインメント。これらは別々の戦略ではありません。
すべては、人の心を動かし、人と社会を豊かにするという使命から生まれた一つの挑戦です。そして、この三つの成長エンジンが交わり、新しい価値を生み出す舞台が赤坂です。「赤坂」を、新たな才能が生まれ、新たなIPが育ち、新たな文化が始まる街「AKASAKA」へ。日本から世界へ、未知なる価値を発信し続ける「赤坂エンタテインメント・シティ」構想を着実に進めています。
1951年にラジオ東京として260人あまりで産声をあげたTBSグループは、「メディア・コンテンツ」「ライフスタイル」「不動産・その他」の3部門にわたり、38社・8000人を超える仲間へと広がりました。しかし、七十五年を経ても変わらないことがあります。

未来を創るのは、いつの時代も「人」である。
最大の財産は、TBSグループで働く仲間である。

私は、一人ひとりが挑戦する勇気を持ち、自らの挑戦の中に幸福を見いだしてほしいと願っています。私たちは、それを「幸福な挑戦」と呼んでいます。
人は、人によって成長する。そして、人は人によって幸せになる。AIが未来を変える時代だからこそ、TBSグループはこれからも、人を信じ、人の心を動かし、世界に新しい価値と希望を生み出し続けます。

株式会社TBSホールディングス
代表取締役社長

阿部 龍二郎