トップメッセージ

TBSホールディングス代表取締役社長の阿部龍二郎です。

「テレビ産業はこれから厳しい」と仰る方がいますが、私は「実はチャンスだ」と考えています。放送業とは、そもそも公共の電波をお預かりしてコンテンツ制作力を競い合うビジネスです。TBSグループは創業以来、ニュース、スポーツ、ドラマ、バラエティなどすべてのコンテンツ作りに努力を重ねてきました。私自身もコンテンツを作り続けてきた1人です。

デジタル技術の進展のおかげで、リビングのテレビだけではなくスマホやタブレット、さらに海外にもお届けできる環境になりました。つまり、魅力あるコンテンツを作れば、これまで以上に広がる状況になったのです。

今夏に公開した映画『ラストマイル』は、「シェアード・ユニバース」という新しいアプローチで製作し、大ヒットを記録しました。「シェアード・ユニバース」とは、人気ドラマ『アンナチュラル』『MIU404』と同じ世界線で物語が展開し、各出演者がドラマと同じ役で映画に出演するという構成です。

放送を起点とした2つのドラマが映画へと繋がり、映画の公開によって、再び多くの方に過去のドラマを配信で観て頂ける機会となりました。まさにコンテンツの力が、放送とデジタルの融合によって新たなチャンスを得た成功例と言えます。

「最高の“時”で、明日の世界をつくる。」

これが、私たちのブランドプロミスです。

私たちTBSグループは「最高の“時”」を提供し、「心揺さぶるもの」すべてをコンテンツと定義しています。放送だけではなく、ライフスタイル事業や不動産もコンテンツであり、去年、本格参入した知育・教育事業も同じです。

新たな時代に向けて2024年を「グローバル元年」と位置付け、北米と韓国にビジネス拠点を設置しました。

東京・赤坂の地を「AKASAKA」へ。
そして、そこからライブエンタテインメントや文化をお届けし、さらなる賑わいを創出するための「赤坂エンタテインメント・シティ計画」も2028年の竣工に向けて順調に進んでおります。

TBSグループは、今後も常に新しい挑戦を続けます。そして、テレビやラジオというマスメディアとしての社会的使命や信頼を失うことなく、安全や安心を訴え続ける社会的責務をしっかり果たしてまいります。今までに観たこともない魅力あふれるコンテンツを生み出し、日本だけでなく世界中の人々に笑顔や喜び、感動をお届けできるよう力を尽くしてまいります。今後も、ますますのお力添えを賜りますようお願い申し上げます。

株式会社TBSホールディングス
代表取締役社長

阿部 龍二郎