番組審議会議事録

このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。


2018年11月19日(月)開催 / 第621回番組審議会より
「アッコにおまかせ!」10月28日放送分について

議題

(1)審議事項
 1)「アッコにおまかせ!」10月28日放送分について
 2)その他
(2)報告事項
 1)9月8日放送の「ジョブチューン」において、野生生物の捕獲を職業とする人を取り上げた内容につき「自然保護の観点に欠ける」などの指摘があり、番組ホームページでのお詫びなどの措置をとったことを報告。
 2)地上波基幹放送局の再免許にあたり、放送倫理の向上や、災害時の対応、番組審議機関の機能の発揮等に一層努めるようにとの要請が総務省からあったことを報告。
 3)「ミスゼロキャンペーン2018」について報告。
(3)事務局報告事項
 1)視聴者からの声について
 2)次回審議会の議題及び日程について

出席者(敬称略)

委員長音好宏 
副委員長中江有里 
委員石田衣良 尾縣貢 萱野稔人 喜田村洋一 佐藤智恵 田渕久美子 藤原帰一 水無田気流 

局側出席者

 TBSテレビ

 佐々木社長

 國分常務取締役

 伊佐野取締役

 合田編成局長

 本田報道局長

 志賀情報制作局長

 保津チーフプロデューサー

 岩本チーフディレクター

 藤田編成考査局長

 岩村番組審議会事務局長

委員の主な発言(「ジョブチューン」について)

◇環境問題については、株主からの視点も考慮すべきではないか。

委員の主な発言(「アッコにおまかせ!」について)

◇周囲が常に和田さんに気を遣っているムードは、やはり余りいい感じはしない。最後にご自身の50周年を紹介したが、あれだけの長い時間が必要なのかと思った。

◇和田アキ子さんという方が結構苦手だったが、意外にも彼女のよさである姐御肌の優しさが出ており、コメントに対してもフェアな感じがして、好印象を持った。

◇和田さんは、ずっと強いイメージを作り上げられてきたが、むしろ弱い面もかなりさらけ出している。ご本人はそれをわかって役を演じていると感じているので、この番組が和田さんを徹底的に持ち上げることにそれほど不快感はない。ただそれをパワハラと捉える人はいると思う。

◇この番組は、一番のベテランの権力者が真ん中にいて、その周りを、空気を読むのがうまいイエスマンが固める構造になっている。和田さんが、芸能界という狭い共同体の中での道徳的な善悪を判断する役目で、そこに論理的な説得力や分析力はない。対立構造はなく、周りはそれに乗っかって進行していく。見ているうちに、これは何かに似ているという感じがしてきた。言ってみれば日本の政治もそうだし、きょうも日本中で開かれている会議や研究会が全部この構造だと思って、だんだんと心が冷たくなっていった。

◇日曜日の午前中で言うと「サンデーモーニング」「サンデー・ジャポン」「アッコにおまかせ!」で、だんだん軽くなっていく。日曜日の昼ということを考えれば、殺人事件などは取り上げない、などの方針は成功していると思う。

◇出演者がたくさんいるが、人数が多すぎて、皆が本領を発揮できていない印象を受けた。

◇「こんなこと、なぜ取り上げたの?」と和田さんが言うのは、番組として出しているものに別角度から、別の視線を入れる意味でよいと感じた。

◇アッコさんの毒が出るか出ないかという期待感で引っ張っているのだとすると、もう少し右に左に展開するほうが、それでも和田さんは無理をせず、ある種のお約束の中で展開するので、そこは大事にしてくれればと思う。

TBSでは番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。
(TBSテレビ番組審議会事務局)