番組審議会議事録

このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。


2018年9月10日(月)開催 / 第619回番組審議会より
「アジア大会ジャカルタ」8月20、26、30日放送分の一部(競泳、陸上など)について

議題

(1)審議事項
 1)「アジア大会ジャカルタ」8月20、26、30日放送分の一部(競泳、陸上など)について
 2)その他
(2)報告事項
 1)2018年度下半期の編成方針
(3)事務局報告事項
 1)視聴者からの声について
 2)次回審議会の日程及び議題について

出席者(敬称略)

委員長音好宏 
副委員長中江有里 
委員石田衣良 尾縣貢 萱野稔人 喜田村洋一 佐藤智恵 田渕久美子 藤原帰一 水無田気流 

局側出席者

 TBSテレビ

 佐々木社長

 國分常務取締役

 伊佐野取締役

 合田編成局長

 本田報道局長

 藤田編成考査局長

 田代スポーツ局長

 榎本総合プロデューサー

 八代田番組プロデューサー

 鈴木編成考査局視聴者サービス部長

 岩村番組審議会事務局長

委員の主な発言

◇伝える側が視聴者より先に興奮してしまうと、視聴者はどこか白けてしまうものなので、そこは意識した方がよいと感じた。

◇いわゆるタレントを使わず、基本的にはアナウンサー以外全部元アスリートを起用した点に、それこそアスリートファースト、アスリート目線でしっかりスポーツを見ようという姿勢が見られてよかった。主役がスポーツ選手であるという点を貫いたところが、成功の大きな理由だと思う。

◇もっと見たかった。例えば、朝から晩まで放送する日があってもよかったのではないか。ローラースポーツとかパラグライディング、スポーツクライミングなどでも金メダルを取っているので、そういう競技も短くてもいいので放送してほしかった。

◇競技の全体を見せることと、スピード感を見せることは明らかに反対の関係にある。ところが、特に水泳が見事だったが、スピード感を伝えながら、しかも競技をきちんと伝えることに成功していて、これはすごいと思った。

◇選手の実力、技術自体がすぐれていることを喜ぼうという姿勢がよかった。日本を応援するだけでなく、すばらしい技能を評価するという心の広さがあったので安心して見ることができた。

◇さほどメジャーでない種目も「情報ステーション」という形で、短い時間ながら何とか伝えようとする熱意を感じた。スポーツの多様性をある程度伝えられたのではないか。

◇特に女性選手の場合、年齢と属性(○児の母、など)が言われすぎる傾向がある。プロフィールで言うのはよいが、実況の中でもあまりに年齢を言う。社会に普及した年齢中心主義的偏見の補強効果をもたらすことになってはいないだろうか。

◇元アスリートの解説者やゲストのコメントだが、たとえばゴール直前の競り合う場面などで、もっと言うべきことがあるのではないかと思った。求めすぎかもしれないが、もう少し客観的な分析もほしかった。元アスリートにどこまでの解説、コメントの技術を求めるかは今後の課題だと思う。

◇アジア大会が編成に入ったことで、ずれる番組があった。たとえば日曜劇場は今日あるのか、ないのかよくわからなかったりした。そのあたりのPRをもう少しうまくやれるとよかったと思う。

TBSでは番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。
(TBSテレビ番組審議会事務局)