このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。
2018年7月17日(火)開催 / 第618回番組審議会より
「同時配信の現状と課題」について
(1)審議事項
1)「同時配信の現状と課題」について報告
2)その他
(2)報告事項
1)BPO放送人権委員会が、「新・情報7daysニュースキャスター 超豪華!芸能ニュースランキング2017決定版」の放送内容につき、俳優細川茂樹氏の申立てを受けて、審理入りを決定したことを報告
(3)事務局報告事項
1)視聴者からの声について
2)次回審議会の日程及び議題について
委員長 | 音好宏 |
副委員長 | 中江有里 |
委員 | 石田衣良 尾縣貢 萱野稔人 喜田村洋一 佐藤智恵 藤原帰一 水無田気流 (田渕久美子委員欠席) |
TBSテレビ
佐々木社長
國分常務取締役
伊佐野取締役
合田編成局長
本田報道局長
藤田編成考査局長
大友メディア企画室長
柴田メディア企画室担当局次長
鈴木編成考査局視聴者サービス部長
岩村番組審議会事務局長
◇消費社会の動向を見ると、ライフスタイルの編集権が消費者自身の手に移っているものほどよく売れる傾向がある。自分で好きなように時間を使いたい、編集したいという欲望が消費者の根底にある中に、このようなサービスが出てきて社会がどのように反応するのか興味深い。
◇これはもう「やるしかない」ものだと感じる。特に災害時においては、ネット情報は早いが信頼性に欠ける。テレビの速報性と信頼度の高さは緊急時には確実に役に立つ。皆で、知恵を絞って進めていくしかないと思う。
◇同時配信は、スポーツの分野で大きい意味を持つと感じる。若者のスポーツ離れを抑える、あるいは若者の視聴者をふやすという点では非常に効果があるのではないか。
◇アメリカでも配信事業者がたくさん生まれているが、結局勝っているのはコンテンツを持っているところである。そう考えるとTBSの強さはコンテンツの制作能力であり、コンテンツ制作会社としてマルチプラットフォームでやっていくというのは非常に重要なことだと思う。
◇地域の報道機関としてローカル局の役割は非常に大きいので、この点についてはどうするのだろうか。
◇権利問題に関して、もう少し政府に取組みを求める動きを放送事業者からしてもいいのではないか。同時配信に合った法体系が社会全体として必要になっているのではないか。
◇このネット時代に、テレビのニュースが今持っている意味は「自分をだます」ことが目的になっている視聴者に対して、客観的に信頼できる情報を提供することである。信頼できるTBSニュースがいろいろな媒体で、仮にコストがかかっても入手できることを望む。
◇権利処理について、出演者の立場から言えば「見てもらってナンボ」なので、見る人が増え、出演者にとってプラスになると思えば必ずしも額の問題ではない。そこの魅力を打ち出していくことで権利処理がクリアになる部分もあるのではないか。
◇ネット上でフェイクも含めた情報が飛びかう中、質の管理がなされ、信頼性のあるコンテンツが提供されることの持つ価値は大きい。ただ同時配信というものがビジネスモデルとしてどうなのか、ネットだからできる広告モデルが成立し得るかどうか、そのあたりが問われているのかと思う。
TBSでは番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。
(TBSテレビ番組審議会事務局)