番組審議会議事録

このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。


2018年4月16日(月)開催 / 第615回番組審議会より
「池上彰と宇宙の旅2018」 3月28日(水)放送分について

議題

(1)審議事項
 1)「池上彰と宇宙の旅2018」 3月28日(水)放送分について
 2)その他
(2)報告事項
 1)番組種別公表制度に基づく10月から3月までの放送実績について
(3)事務局報告事項
 1)視聴者からの声について
 2)次回審議会の日程及び議題について

出席者(敬称略)

委員長音好宏 
副委員長中江有里 
委員石田衣良 尾縣貢 萱野稔人 喜田村洋一 佐藤智恵 田渕久美子 水無田気流 (藤原帰一委員欠席) 

局側出席者

 TBSテレビ

 武田社長

 津村取締役

 伊佐野取締役編成局長

 岩田報道局長

 渡辺制作局長

 合田制作局制作一部長

 樋江井プロデューサー

 藤田編成考査局長

 鈴木編成考査局視聴者サービス部長

 岩村番組審議会事務局長

委員の主な発言

◇実験や模型の使用など、広い視聴者層にわかってもらうための努力や工夫が随所に見られてよかった。衛星から見たオーロラや火山の噴火などの画像もすばらしかった。

◇身近な宇宙だけでなく、遠い宇宙もぜひ知りたいと思った。宇宙や星の誕生、宇宙の果ての話など、今後そういう番組も期待したい。

◇ブラックホールの説明など、短時間では難しいのかもしれないが、わからない、わかりにくい部分があった。

◇テンポが速すぎて、詰め込みすぎだと思う。広く浅く「はい、次、はい、次」という形だったので、どれか一つでももう少し掘り下げたものが見たかった。

◇世界で初めてジャーナリストを宇宙に送り出したTBSとしての強みを充分に発揮した知的教養番組だと思った。宇宙ものをこういうふうに制作できるのは民放ではTBSだけではないか。

◇池上さんの安定感は言うまでもないが、テレビ局は池上さんに頼りすぎではないか。放送界は彼に続く人材の発掘を怠っているように思う。

◇気象衛星「ひまわり」が多くの命を救った話や、GPSの仕組み、カーナビ、自動運転に果たす役割など、宇宙を生活の回りに感じられる情報がよかった。

◇宇宙というテーマは、確かに誰も傷つかないすばらしいものかもしれないが、そこが弱い。番組の中に問題提起がまったくないので見終わって印象に残らない。問題提起や、自然、宇宙に対する恐怖や畏怖が入ってくれば、もう一つ深いものになったと思う。

◇毛利さんが出てくるまでの長い時間、宇宙の専門家が1人もいないまま番組が進行していったことに非常に違和感があった。

◇なぜ、池上さんなのかと思う。池上さんの番組の運び方は大体同じなので既視感を強く持ってしまった。

◇宇宙には、軍事技術の民間利用や「第4の戦場」としての面もあるのだが、そのあたりがロマンの話でかき消されてしまったように感じた。

TBSでは番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。
(TBSテレビ番組審議会事務局)