番組審議会議事録

このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。


2017年9月11日(月)開催 / 第608回番組審議会より
「世界陸上ロンドン 男子100m 男子4×100mリレーほか」8月5、6、12、13日放送分について

議題

(1)審議事項
 1)「世界陸上ロンドン 男子100m 男子4×100mリレーほか」8月5、6、12、13日放送分について
 2)その他
(2)報告事項
 1) 2017年度下半期の編成方針
(3)事務局報告事項
 1)視聴者からの声について
 2)次回審議会の議題及び日程について

出席者(敬称略)

委員長音好宏 
副委員長中江有里 
委員石田衣良 尾縣貢 萱野稔人 喜田村洋一 佐藤智恵 田渕久美子 藤原帰一 (嵐山光三郎委員欠席) 

局側出席者

 TBSテレビ

 武田社長

 津村取締役

 伊佐野取締役編成局長

 岩田報道局長

 田代スポーツ局長

 原スポーツ局中継制作部長

 山上プロデューサー

 保坂総合演出

 藤田編成考査局長

 鈴木視聴者サービス部長

 岩村番組審議会事務局長

委員の主な発言

◇さまざまな競技が並行して、しかも生で行なわれている中で、視聴者を飽きさせず、ライブ感を守って伝えるのは相当大変なことだと思う。その点で、実況とMCが交互に放送されるこの番組の構成は成功していると思った。

◇織田裕二さんは堂々たる番組の顔になったと思う。織田さんの、陸上への情熱、好奇心、取材などの蓄積が今の立場を作ったのだろう。

◇TBSアナウンサーのリポートは、しっかり取材していることが伝わる内容で非常によかった。特にボルト、ガトリンをつかまえて、英語でインタビューしたのは、選手の肉声が聞けてよかったと思う。

◇これまでに比べ、カメラのアングル、種類が際立って増えているという印象を受けた。手持ちカメラの小型化や描写力の上昇が背景にあるのだと思うが、競技やスタジアムとの距離感がずっと狭まって、スタジアムの中の、しかも割に「いい席」に座っているような臨場感があった。

◇たとえば「嫌な選手に挟まれてますね」という解説があったが、嫌な選手に挟まれるとどうなるのか、といったことがよくわからない。もう少し素人にもわかるようなことを言ってもらえるとありがたい。

◇朝原さんのような現役を終えて間もない人の解説は、レース時の精神状態を的確に伝えられるので非常にいいと思う。フライングがあった時の精神状態などは、ああいう場に立った人でないとなかなか伝わらない。これからも現役を終えた直後の選手を積極的に起用してほしい。

◇現代の文化的状況を考えると、世代や国境を越えて広がる力はスポーツがトップなのではないかと思う。しかし伝え方として、どうしても日本人が出ていない、活躍していないと紹介する時間が減ってしまう傾向がある。世界陸上はまだよかったが、すばらしい競技に関しては日本人が出ていなくてもきちんと放送してほしい。

◇織田さんと中井さんのコンビは本当に安心して見ていられる。また、今回全体的に言うと「音」に非常に臨場感があった。スタジアムの熱狂や歓声と静寂の差など、その臨場感に引き込まれた。

◇以前に比べ、外国人選手に対する取材が充実してきたと感じた。2020年に向けてということなのだろうが、話が広がってとてもよいと思う。

(以上文中:敬称略)
TBSでは番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。
(TBSテレビ番組審議会事務局)