番組審議会議事録

このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。


2017年7月18日(火)開催 / 第607回番組審議会より
動画配信事業の最新状況について

議題

(1)審議事項
 1)動画配信事業の最新状況について、メディア戦略室の担当者から説明。「動画配信事業の全体像」「有料動画配信」「広告付き無料配信」「テレビ同時配信」などについて、それぞれ説明 した。
 2)最新のテレビモニターの機能や画質について、メディア戦略室の担当者が説明とデモンストレーションを行なった。
(2)事務局報告事項
 1)視聴者からの声について
 2)次回審議会の議題及び日程について

出席者(敬称略)

委員長音好宏 
副委員長中江有里 
委員嵐山光三郎 石田衣良 尾縣貢 萱野稔人 喜田村洋一 佐藤智恵 藤原帰一 (田渕久美子委員欠席) 

局側出席者

 TBSテレビ

 武田社長

 津村取締役

 伊佐野取締役編成局長

 岩田報道局長

 藤田編成考査局長

 龍宝メディア戦略室長

 冨澤メディア戦略室担当部長

 鈴木視聴者サービス部長

 岩村番組審議会事務局長

委員の主な発言

◇今のVODやテレビの機能の進歩に驚いた。スポーツの世界も、こういった動画配信に耐えうるコンテンツにしていくために、スポーツイベント自体も見直さなくてはならないと感じた。

◇動画配信については、ここまでできるのかと感心した。災害時などには、とりわけ有効なのであろうと思った。

◇アメリカのケーブルテレビも最初はごく少ない視聴者だったのが、今は1億人になっている。その秘訣をケーブルテレビの人に聞いたら「コツコツ積み上げていくことだ」と言われた。動画配信についても、そういった努力が大切になっていくと思う。

◇放送と通信の連携が不可避で進んでいくことを改めて強く感じた。それに伴いテレビの視聴習慣も変わるので、テレビCMの価値は今後低下していかざるを得ないと思う。その時、放送局がどういう強みを発揮して収益システムを変化させ、収益を確保していくかが問われると思った。

◇これだけの進化を見ると、テレビが社会的に貢献する意味がすごく変わってきたと思う。また、このまま進むと「テレビ局」に対する基本的な考え方、民放だ、NHKだというものすら壊れ、変わっていくのではないか。

◇コンテンツの消費形態が変わっていくことを実感した。これから先、同時配信をすることになると、テレビ局よりも、テレビ局発のコンテンツを提供するプラットフォームを作った側に価値があるようになる。そこにどう対応していくかが大変だろうなと感じた。

◇動画配信は完全に戦国時代だと思った。メディアが新しくなれば、そのコンテンツも変わらざるを得ないので、今後どんなものが見られるのか楽しみにしている。

◇これだけ多くの番組、動画が見られるということを改めて実感したが、やはり内容が伴わなければ見られない。その意味で、多機能になったテレビモニターによって、また新たな形でテレビは見られていくのではないかという可能性を感じた。

◇従来のテレビが持っていた、倫理観、信頼度はどうなるのかと思った。そういったものが吹き飛ばされる懸念もあるが、逆にそれが武器になるのではないか。また、それを武器にするようなビジネスの進め方が大事なのではないかと感じた。

(以上文中:敬称略)
TBSでは番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。
(TBSテレビ番組審議会事務局)