番組審議会議事録

このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。


2017年5月15日(月)開催 / 第605回番組審議会より
「Nスタ」4月25日(火)放送分について

議題

(1)審議事項
 1)「Nスタ」4月25日(火)放送分について
 2)その他
(2)事務局報告事項
 1)視聴者からの声について
 2)次回審議会の議題及び日程について

出席者(敬称略)

委員長音好宏 
副委員長中江有里 
委員嵐山光三郎 石田衣良 尾縣貢 萱野稔人 喜田村洋一 佐藤智恵 田渕久美子 藤原帰一 

局側出席者

 TBSテレビ

 武田社長

 佐々木常務

 津村取締役

 伊佐野編成局長

 岩田報道局長

 谷上「Nスタ」制作プロデューサー

 金子「Nスタ」番組プロデューサー

 藤田編成考査局長兼視聴者サービス部長

 岩村番組審議会事務局長

委員の主な発言

◇何時に何をやっているというのが、もっとハッキリわかるようにした方が視聴者に親切ではないか。また各局横並びの中で、視聴者が毎日「Nスタ」を見たくなるようなコーナーや企画が必要なのではないか。

◇スタジオのパネルなどを使って、ニュースを深く掘り下げていくスタイルは視聴者の印象に残る、よい手法だと思う。一方コメンテーターの位置づけがやや曖昧であるように感じる。

◇この日のコメンテーターは的確に発言していたが、コメンテーターが一人しかいないと、その人一人の意見がTBSの報道の方向性を示していると思われてしまうのではないかという危惧を感じた。

◇この日は、北朝鮮軍創建85周年で、何かが起きるのではないかという中での放送だった。報道は基本的には「起こったこと」を伝えるものだが「まだ起こっていないけれども起こりそうなこと」についてどう伝えるかは難しいと思った。もちろん危機感をあおらないような報道はきちんとなされていたが、「まだ起こっていないこと」の伝え方は今後の大きな課題だと思う。

◇メインキャスターが若い年代になって、とてもフレッシュな印象を持った。特にホラン千秋さんは、頭の良さだけでなく、さわやかで、臆さずに、伸び伸びとした態度でとてもよい感じをうけた。

◇TBSの昔からのトーンであるが、こういう報道番組を無理矢理バラエティに走ったり、庶民感覚で売らずに、真っ当にニュースで押してくる。そうしたベタつかない報道のセンスは高く評価していいものだと思う。

◇若い3人が、慎重すぎて何か遠慮している感じがある。その分、見ている人に食い込んでくるところがなく、薄い印象をうけた。

◇北朝鮮は何かの記念日の前後に必ず何かをやるという話で、その裏付けの資料ばかりを出しているが、それでは足りないと思う。記念日と関係ない時に何かをやったケースがどれほどあるかをチェックしなくてはならないのではないか。

◇ニュース解説に関しては非常に丁寧で、多面的に捉えていると思った。また若い3人を起用したことについては、それだけで、新しいものを作ろう、そして人を育てようというTBSの姿勢が伝わってきた。

◇記者をもっと出演させて喋らせた方がよいのではないか。また、生活情報などだけでなく、東京や関東圏を扱った、きっちりした積み重ね型調査報道を手がけてほしい。

(以上文中:敬称略)
TBSでは番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。
(TBSテレビ番組審議会事務局)