番組審議会議事録

このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。


2017年4月17日(月)開催 / 第604回番組審議会より
スペシャルドラマ「LEADERSⅡ」3月26日(日)放送分について

議題

(1)番組審議会委員長、副委員長の選出
 
(2)審議事項
 1)スペシャルドラマ「LEADERSⅡ」3月26日(日)放送分について
 2)その他
(3)報告事項
 1)BPOの放送倫理検証委員会が、「白熱ライブ ビビット」について「審議入り」を決定したことを報告
 2)番組種別公表制度に基づく10月から3月までの放送実績について
(4)事務局報告事項
 1)視聴者からの声について
 2)次回審議会の議題及び日程について

出席者(敬称略)

委員長音好宏 
副委員長中江有里 
委員嵐山光三郎 石田衣良 尾縣貢 萱野稔人 喜田村洋一 田渕久美子 藤原帰一 
佐藤智恵(レポート提出) 

局側出席者

 TBSテレビ

 武田社長

 佐々木常務

 津村取締役

 伊佐野編成局長

 岩田報道局長

 渡辺制作局長

 十二制作局ドラマ制作部長

 貴島プロデューサー

 伊與田プロデューサー

 藤田編成考査局長兼視聴者サービス部長

 齊藤番組審議会事務局長

 岩村番組審議会事務局担当局次長

委員の主な発言

◇日本の自動車産業を描くにあたって、「製造」だけではなく「販売」を取り上げた着眼点がよいと思った。

◇冒頭のシーンから、大変な熱と力がこもっていると感じた。ロケーションシーンの風景の美しさもすばらしいし、町なかを描く場面に細やかな心配りも感じて、ドラマを見るとはこういうことだ、と久しぶりに心が躍った。

◇美術、カメラに感心した。ここまで精細な画像、画面の描写力を最大限に生かしたドラマを見ることはほとんどない。美術もたいへん丁寧に作りこんであり、時代を実によく捉えている。

◇ものづくりに奮戦した男の時代劇で、時代遅れなのかもしれないが、古典として見ているので胸が熱く、興奮して見る事が出来た。

◇キャストの方々がすばらしかった。佐藤浩市さん、内野聖陽さんのあれだけの長台詞を聞いてもストレスをまったく感じないのはすごいことだと思う。

◇大泉洋さんがよかった。ふだんは楽しいイメージのある方だが、非常にシリアスで熱い台詞に説得力があってすばらしく、演技の幅の広さが強く印象に残った。また、山﨑務さんの存在感が際立っていた。

◇熱演に次ぐ熱演で、見ていて少し疲れる部分がある。もう少しどこか引いたところがあればよかったと思う。また、登場人物がみんな立派で前向きなので、もう少し小ずるい人や汚い人、嫌らしい人がいてくれると、よい人たちがもっと引き立ったと思う。

◇セリフが、書き込みすぎだと思った。今の視聴者にも、間合い、沈黙、言葉に出てこないもの、たたずまいといったものを受け止める力はまだあると思う。また、全編にわたって、ユーモアが一切なかったことに不満を感じた。

◇前作に比べてパワーダウンした印象は否めない。どうしても既視感が漂ってしまった。

◇信用を大事にするのが、日本のものづくり、企業経営のよいところで、そこが非常によく描かれていた。

◇リーダーのあり方について考えさせられた。組織が強くなるにはトップが頭を下げられるか、汗を流せるか、という点が重要だと学ぶことが出来た。

◇当時のGHQ及び日本政府の自動車産業に対する経済政策や、自動車業界がそれにどう対峙していったかをもう少し描いても良かったのではないか。

◇加賀美幸子さんのナレーションはさすがだと思った。派手なことは一切しないのだが、発声のバリエーション、間合い、テンポの取り方は見事だと思った。

(以上文中:敬称略)
TBSでは番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。
(TBSテレビ番組審議会事務局)