番組審議会議事録

このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。


2017年1月16日(月)開催 / 第601回番組審議会より
「報道の日2016」 12月30日(金)14:45〜16:40放送分について

議題

(1)審議事項
 1)「報道の日2016」 12月30日(金)14:45〜16:40放送分について
 2)その他
(2)報告事項
 1)BPO青少年委員会が、「オール芸人お笑い謝肉祭16秋」について「委員会の考え」を公表したことを報告した。「表現上の配慮が十分でなかった」、「収録時の配慮が欠けていた」、などの指摘を受け、再発防止に向けたチェック体制の改善や意識改革を図っていることを報告。
(3)事務局報告事項
 1)視聴者からの声について
 2)次回審議会の議題及び日程について

出席者(敬称略)

委員長藤原作弥 
副委員長音好宏 
委員嵐山光三郎 石田衣良 佐藤智恵 竹田恆和 田渕久美子 寺島実郎 中江有里 藤原帰一 

局側出席者

 TBSテレビ

 武田社長

 佐々木常務

 津村取締役

 伊佐野編成局長

 岩田報道局長

 小池報道局番組担当局次長

 谷上「報道の日」制作プロデューサー

 並木「報道の日」番組プロデューサー

 藤田編成考査局長兼視聴者サービス部長

 齊藤番組審議会事務局長

 岩村番組審議会事務局担当局次長

委員の主な発言

◇テロとアメリカ、そして日本について非常にわかりやすくVTRにまとめられていて見応えがあった。ただ司会の雨宮塔子さんが何となくアシスタント的に見えてしまうのがもったいないと思う。

◇1998年の北朝鮮のテポドン事件から2015年の過激派組織「イスラム国」による個別テロまで、世界を揺るがすテロの脅威が時代によって随分変わってきたことがよくわかった。関口さんの司会もよかったし、小池知事、岸井さん、板橋功さんの人選もよかった。

◇アメリカの歴代大統領に光を当てて、その反射によって日本を浮かび上がらせようとするこの番組の試みはとても新鮮だった。スペシャルゲストの小池百合子さんは圧倒的な存在感があった。

◇非常に手堅い番組になっているが、さらに進めて、9.11以降の日本の対応、日本のイラク戦争に対するスタンスがどうだったのかを考える検証報道を目指してほしい。

◇年末に6時間半の報道番組をきちんとつくったことは高く評価したいが、こうしてテロの連鎖をずっと見ていると気分が暗くなってくる。どこか明るい希望であったり、今後の展望みたいなものが少しでも入っていると見やすい番組になったのではないか。

◇国際関係の専門家としてはもっと深く突っ込んでもらいたいが、一般の視聴者のことを考えれば、テロに関していま何が危ないのか、これだけは知る必要があるという部分に絞るのが賢明だと思う。

◇関口さんの司会は落ち着いているが、やや予定調和的。コメンテーターにイスラムの専門家などを入れてもっときちんとした分析をしてほしかった。

◇全体としてわかりづらい構成で、一つ一つの素材はすばらしいのにその素材の味が十分引き出せていなかった。そもそも日米関係の歴史とテロの歴史を同時に伝えようとすることにやや無理あったのではないか。

◇1本1本のVTRが非常に面白く、パッケージごとにうならせるところがあるのがこの番組のいいところだと思う。ただテロを扱う際にはもっとテロの被害に遭った人たちの声を取り上げてほしい。

◇充実感があり見応えがある番組だった。コメンテーターにはそんなに専門性のある人はいなかったが、年末の一般家庭のお茶の間の目線で世界と日本を見るという狙いには沿っていたと思う。北朝鮮の不審船追跡のストーリーはスリルがあってひきつけられた。

(以上文中:敬称略)
TBSでは番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。
(TBSテレビ番組審議会事務局)