番組審議会議事録

このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。


2016年11月21日(月)開催 / 第599回番組審議会より
「バナナマンのせっかくグルメ!」10月23日(日)放送分について

議題

(1)審議事項
 1)「バナナマンのせっかくグルメ!」10月23日(日)放送分について
 2)その他
(2)報告事項
 1)BPO青少年委員会が、「オール芸人お笑い謝肉祭16秋」について「審議入り」することを決めたことを報告した。
 2)ミスゼロキャンペーン2016について
(3)事務局報告事項
 1)視聴者からの声について
 2)次回審議会の議題及び日程について

出席者(敬称略)

委員長藤原作弥 
副委員長音好宏 
委員嵐山光三郎 石田衣良 佐藤智恵 田渕久美子 寺島実郎 藤原帰一 中江有里(レポート提出) (竹田委員、欠席) 

局側出席者

 TBSテレビ

 武田社長

 佐々木常務

 伊佐野編成局長

 岩田報道局長

 渡辺制作局長

 合田制作局制作一部長

 金原「バナナマンのせっかくグルメ!」 プロデューサー

 藤田編成考査局長兼視聴者サービス部長

 齊藤番組審議会事務局長

委員の主な発言

◇日曜の夕方というと憂鬱な気分になるサラリーマンも多いが、そういう中で、おいしい食べ物と地方の素朴な人たちがたくさん出てくる番組は、とてもほっこりしていい。バナナマンの2人はやっぱりファミリー層をターゲットにした日曜の番組にぴったり。

◇この番組は、うんちくを紹介する、とか、講釈する、とかいう要素が一切なしに、おいしいものを食べて楽しいね、それだけで押し通すという潔さがポイント。日村さんが「俺はおいしいと思っている」ということを身体で表現し、それを見ている人が幸せになる。そこがうまくいっていると思う。

◇今回ロケをした周防大島は行ったことがある人は少ないと思う。そういういわばマニアックな町を意図的に選んでいるのが面白い。出てくる食べ物もマニアックだが、好感が持てて食べてみたくなる。

◇この番組はお笑いとグルメとご当地を掛け合わせた、ストレスのない結構な番組だと思うが、こういう番組が出てくるところにテレビ局の「疲れ」を感じる。
こうした路線だけを進めていくと、バラエティ番組はどこかでもう一回壁にぶつかる時が来ると思う。

◇日村さんは「エーッ」と「うまい」と「これ、おいしい」、これしか言わないが、それでも見ている人が食べたくなるのはすごいなと思った。全部残さず食べる、あの食べっぷりも気持ちがいい。

◇バナナマンの2人は仲が良くて本当に自然にふるまえるのがいい。VTR部分の脱力感もいい。本当のクチコミだけで番組を作っていくのが絶妙だと思った。

◇日村さんは出会った人たちからほのぼのとしたエピソードを引き出している。ただしグルメレポーターとしては少し語彙が足りないように感じた。番組として周防大島の紹介がもう少しあってもよかったと思う。

◇非常に面白く、すんなり入ってくる番組だが、素人の人たちとどう向き合って、そこから自分たちが知らないものをどう引っ張り出していくか、そこにもう少し勝負をしていくとよりエッジの効いた番組になると思う。あとスタジオゲストの活かし方をもっと考えた方がいい。

◇ご当地訪問とグルメ発見をミックスした非常にユニークな、新しいタイプのバラエティ番組。生活情報や地方ということに着眼して、もう少し工夫を凝らして育てていけば、さらに定着していくと思う。

(以上文中:敬称略)
TBSでは番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。
(TBSテレビ番組審議会事務局)