このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。
2016年9月12日(月)開催 / 第597回番組審議会より
「リオデジャネイロ・オリンピック女子マラソン」 8月14日(日)放送分について
(1)審議事項
1)「リオデジャネイロ・オリンピック女子マラソン」 8月14日(日)放送分について
2)その他
(2)報告事項
1)2016年度下半期の編成方針
(3)事務局報告事項
1)視聴者からの声について
2)次回審議会の議題及び日程について
委員長 | 藤原作弥 |
副委員長 | 音好宏 |
委員 | 嵐山光三郎 石田衣良 佐藤智恵 竹田恆和 田渕久美子 寺島実郎 中江有里 藤原帰一 |
TBSテレビ
武田社長
佐々木常務
津村取締役
伊佐野編成局長
岩田報道局長
安藤編成考査局長
田代スポーツ局長
板倉「リオ五輪」プロデューサー
齊藤番組審議会事務局長
藤田編成考査局視聴者サービス部長
◇今回の女子マラソンの番組では、スタート前に日本人3選手の監督や友人との「いい話」を伝えて、3選手により感情移入できるような構成になっていたのがよかった。中居正広さん、高橋尚子さん、野口みずきさん、増田明美さん、というキャスティングも磐石の布陣だった。
◇増田明美さんにはもっと技術的なことに深く入って話してもらいたかった。かつて強かった日本の女子マラソンが、なぜ低調になってしまったのか、何が足りないのか、今後どうしたらいいのか、ということまでもっと辛口で話してもらいたかった。
◇マラソン中継は「街」を見るものだと思う。今回の中継では、シュガーローフやサンボードロモ、教会などリオデジャネイロの風景を楽しく見せていただいた。
◇佐藤アナの実況と増田さんの解説が楽しかった。マラソン中継では実況と解説の力がものすごく大きいことを感じた。伊藤選手がゴール付近まで来た時に、増田さんが「よく帰ってきましたね」と健闘をたたえたのが感動的だった。
◇今回の女子マラソン中継でコメントした人たちはみなマラソンのプロフェッショナルだったので、選手に対するリスペクトが最後まで途絶えることがなかった。それが見ていて一番気持ちがよかった。
◇冒頭の選手紹介のVTRの作り方が節度があって、ちょうどいい表現だった。実況部分も過剰な日本びいきがない、オーソドックスなマラソン中継ができたので落ち着いて見られた。増田さんは声の質がすごく良くて聞きやすい。
◇今回のマラソンのコースはとてもわかりづらかったが、中継で丁寧に説明してくれたのでよかった。高橋尚子さん、野口みずきさんという2人の金メダリストの起用はとてもよかったが、2人を活かし切れていないような感じがした。
◇今回のオリンピックでは、選手の国籍移転の問題やドーピングの問題など国際スポーツの深い問題が色々と出てきた。オリンピック放送もこうした問題に向き合っていく体制を考えなければいけないのではないだろうか。
◇今回の女子マラソンは日本人選手の力を考えると、後半は相当厳しい展開になることは十分予想されたのではないか。そういう意味では外国の有力選手にもっと目配りして、マラソンという競技自体の面白さを紹介してもらいたかった。
◇マラソンは陸上競技の華で、どんなドラマが見られるか、という期待が視聴者を引きつける。選手のパーソナリティやレースの展開など多種多様な要素から、どんなドラマをピックアップするかが制作者の腕の見せ所だと思う。
(以上文中:敬称略)
TBSでは番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。
(TBSテレビ番組審議会事務局)