番組審議会議事録

このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。


2016年5月23日(月)開催 / 第594回番組審議会より
「クレイジージャーニー」4月28日(木)・5月5日(木)放送分について

議題

(1)審議事項
 1)「クレイジージャーニー」4月28日(木)・5月5日(木)放送分について
 2)その他
(2)事務局報告事項
 1)視聴者からの声について
 2)次回審議会の議題及び日程について

出席者(敬称略)

委員長藤原作弥 
副委員長音好宏 
委員石田衣良 佐藤智恵 田渕久美子 寺島実郎 中江有里 藤原帰一 (嵐山委員、竹田委員、欠席) 

局側出席者

 TBSテレビ

 武田社長

 佐々木常務

 津村取締役

 岩田報道局長

 安藤編成考査局長

 渡辺制作局長

 合田制作局制作一部長

 坂本「クレイジージャーニー」プロデューサー

 齊藤番組審議会事務局長

 藤田編成考査局視聴者サービス部長

委員の主な発言

◇今回のメキシコ麻薬戦争の取材は、非常に引き込まれる内容で、刺激的で、大変面白く拝見した。かなり過激な内容だが、スタジオに松本さん、設楽さん、小池さんという3人がいることで、番組全体がやわらかくなっている。

◇この番組は、「メキシコが面白そうだから行ってみる」、この切り口がよかったと思う。このまま好奇心だけでどこまで突っ込んでいけるのか、それを見せてほしいと思う。

◇「クレイジージャーニー」はジャーナリストとか写真家とか洞窟探検家とか、専門家が、ある種のテーマ、こだわりを持って旅をしていて、その内容がものすごくマニアック、というのが魅力だと思う。危険地帯に行くことが多いので、取材者の安全にはぜひ気をつけていただきたい。

◇これだけ時間を割いて見たが、心に残るメッセージがなかった。いわゆる伝聞型紀行番組をやるのだったら、時代のテーマに対する問題意識がどこかになければいけないと思う。もう一工夫してほしい。

◇現場の混乱も含めて、ラフで整理されていない映像をすごくリアルに感じた。ハンドカメラの機動力がフルに活かされていたと思う。松本さん、設楽さん、小池さんという3人のMCの反応も生々しく、新鮮味があった。3人の洋服が白で統一されていたのも良かった。

◇この番組は取材期間の制約などがあるのかもしれないが、聞き取りの対象が限定されていて、調査の幅が極端に狭い。もっと気をつけて、慎重に調査や取材をしていかないと危ないと思う。くれぐれも注意していただきたい。

◇「クレイジージャーニー」の魅力は、ある地域がすごく好きだから、とか、この洞窟がすごく好きだから、という人たちが出てきて、彼らの熱い思いが画面からあふれるところだと思う。今回の番組ではそれが余り伝わらなかったのが残念だった。

◇この番組は、題材として麻薬の闇の社会を描いているが、余り問題意識が感じられず、結局何を言いたいのかよくわからなかった。もうちょっとブラッシュアップして、すっきりした番組にしてほしい。

(以上文中:敬称略)
TBSでは番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。
(TBSテレビ番組審議会事務局)