このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。
2016年4月18日(月)開催 / 第593回番組審議会より
「緊急!池上彰と考える 巨大地震 その時命を守るためにIV」3月9日(水)放送分および「Nスタ3.11震災5年記憶を未来へ伝える力」3月11日(金)放送分について
(1)番組審議会委員長、副委員長の選出
(2)審議事項
1)「緊急!池上彰と考える 巨大地震 その時命を守るためにIV」3月9日(水)放送分および「Nスタ3.11震災5年記憶を未来へ伝える力」3月11日(金)放送分について
2)その他
(3)報告事項
1)番組種別公表制度に基づく10月から3月までの放送実績について
(4)事務局報告事項
1)視聴者からの声について
2)次回審議会の議題及び日程について
委員長 | 藤原作弥 |
副委員長 | 音好宏 |
委員 | 嵐山光三郎 石田衣良 佐藤智恵 中江有里 藤原帰一 (竹田委員、田渕委員、寺島委員、欠席) |
TBSテレビ
武田社長
佐々木常務
津村取締役
岩田報道局長
安藤編成考査局長
島田情報制作局長
高徳情報制作局担当局次長 「巨大地震SP」プロデューサー
松田報道局ニュース部部次長 「3.11特番」プロデューサー
齊藤番組審議会事務局長
藤田編成考査局視聴者サービス部長
◇「巨大地震スペシャル」は、木造住宅密集地域の火災延焼実験や津波防波堤のシミュレーションなど、社会システム工学的なアプローチで、被害の拡大を阻止するためにはどうしたらよいか、わかりやすく教えてくれた。画面の構成も大変巧みだった。
◇「Nスタ」の、なすびさんの東日本850キロのトレイルがよくできていた。
震災から5年たった現地の映像となすびさんの率直な感想が相俟ってとても良かった。
◇「Nスタ」の都市型津波のリポートがとても参考になった。東日本大震災の都市型津波の動きを再現した力作だと思う。「巨大地震スペシャル」については、池上彰さんにもっと視聴者を代弁して問題提起をして欲しかった。
◇「巨大地震スペシャル」のリアルシミュレーションは、とてもよくできていた。
松戸まで歩いて帰る人のシミュレーションで、隅田川まで歩いていって、途中で火事が来たから橋を渡れない、というのがリアルで参考になった。
◇池上さんの番組の火災の実験は、非常に大がかりで、火の怖さや、可燃性のガスが延焼していく過程が非常によくわかった。この番組のように、しっかりとした取材や調査に基づいて番組を作り続けていけば、その局に対する信頼が構築されていくと思う。
◇「巨大地震スペシャル」は、ビッグデータを生かした災害時の人間行動の分析という、なかなか絵になりにくい話を映像化することにチャレンジし、それに成功していたと思う。「Nスタ」では、東北3県でずっと取材をしている地元局のアナウンサーや記者がリポートしていたのが非常によかった。
◇今回の2本の番組は、過去を振り返りながら、過去よりも未来を考えるというスタンスがはっきり打ち出されていて良かった。ただ、震災からの復興や再生を考えるときに、政府の政策を監視する視点をもっと貫いてほしかった。
(以上文中:敬称略)
TBSでは番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。
(TBSテレビ番組審議会事務局)