このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。
2015年5月18日(月)開催 / 第583回番組審議会より
「マツコの知らない世界」 4月28日(火)放送分について
(1)審議事項
1)「マツコの知らない世界」 4月28日(火)放送分について
2)その他
(2)事務局報告事項
1)視聴者からの声について
2)次回審議会の議題及び日程について
委員長 | 藤原作弥 |
副委員長 | 音好宏 |
委員 | 嵐山光三郎 石田衣良 河野栄子 竹田恆和 田渕久美子 中江有里 (寺島委員、藤原委員、欠席) |
TBSテレビ
武田社長
佐々木取締役
津村取締役
伊佐野編成局長
西野報道局長
安藤編成考査局長
荒井制作局長
阿部制作局制作一部長
三島制作局「マツコの知らない世界」 プロデューサー
齊藤番組審議会事務局長
藤田編成考査局視聴者サービス部長
◇この番組のポイントは、マニアックなゲストの知識の奥の深さと人間性の面白さだが、それをうまくいじって引き出すマツコさんは、攻めも守りも強い横綱型のキャスターだと思う。
◇マツコさんの受け答えは非常に自然体で、かつ視聴者の側にも立っている。山菜の話は知識として面白く見られたし、懐中電灯の世界は非常にマニアックで惹きつけられた。
◇今回の番組では、出てきた山菜が当たり前のものばかりで、本当の山菜マニアから見ると余りマニアックな感じがしなかったと思う。懐中電灯ももっと変なものがあるはずで、ややマニアック性に欠けていたと思う。
◇興味深い題材とスペシャリスト、そしてマツコさんとの会話だけで1時間成り立つ、という非常にシンプルで稀有なテレビ番組。ただ山菜の世界では、山菜と有毒植物の見分け方について注意喚起して欲しかった。
◇マツコさんは毒舌を吐くが、その割には相手を嫌な気持ちにさせない。そしてしっかり突っ込みながらも、相手の対応によってはさっと引く。そういう素晴らしいセンスを持ったタレントだと思う。今回スタジオに山菜の箱庭を作ったことで、短時間に多くの山菜を採るところを見せられて非常に良かった。
◇この番組は、ロケがある訳でもなく、手の込んだVTRがある訳でもなくてコストパフォーマンスが非常に良い。ただ、マツコさんに寄りかかっている番組作りの危険性をやや感じる。
◇「マツコの知らない世界」がマツコさんの他の番組とちょっと違うのは、リサーチがしっかりしていること。知らなくてもいい情報までリサーチする力が大事だと思う。あと、この番組はゴールデン帯になってもお金をかけない方が味が出ると思う。
◇マツコ・デラックスは今やテレビの世界で確固たる居場所を獲得しているが、そのふくよかな容貌とガウンで包んだ体、そのガウンが隠しているミステリアスな関心。その全体のたたずまいが包容力すら感じさせる。それでいて、人気タレントにありがちな傲岸な態度もなく、常に少し明るく、一定の節度を保ち続けているのが特質だと思う。
(以上文中:敬称略)
TBSでは番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。
(TBSテレビ番組審議会事務局)