このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。
2015年4月20日(月)開催 / 第582回番組審議会より
「TBSテレビ60周年特別企画 ものづくり日本の奇跡」3月28日(土)放送分について
(1)審議事項
1)「TBSテレビ60周年特別企画 ものづくり日本の奇跡」3月28日(土)放送分について
2)その他
(2)報告事項
1)番組種別公表制度に基づく10月から3月までの放送実績について
(3)事務局報告事項
1)視聴者からの声について
2)次回審議会の議題及び日程について
委員長 | 藤原作弥 |
副委員長 | 音好宏 |
委員 | 嵐山光三郎 石田衣良 河野栄子 田渕久美子 寺島実郎 中江有里 藤原帰一 (竹田委員、欠席) |
TBSテレビ
武田社長
佐々木取締役
津村取締役
伊佐野編成局長
西野報道局長
安藤編成考査局長
島田情報制作局長
戸田情報制作局「ものづくり日本の奇跡」総合プロデューサー
根津報道局「ものづくり日本の奇跡」プロデューサー
齊藤番組審議会事務局長
藤田編成考査局視聴者サービス部長
◇戦後の時代を順に追って日本経済の現場を復元したサクセスストーリーで、歴史番組としての面白さもある。再現ドラマは安心して見られるが、どうしても定型的で表現の幅が狭くなってしまうと思う。
◇スタジオ収録と過去の映像、再現ドラマ、インタビューと配置のバランスが良かった。戦後史とともに歩んできたビートたけしさんの起用もとても良かった。トヨタと日産の競争を描いたところも、両者の扱いが非常に客観的でバランスがとれていた。
◇この番組の企画の狙いはわかるが、あえて言えば、現象は語られているが、構造が見えてこない。ものづくり産業が今後も日本の基軸であることは間違いないが、それを超えていかないとだめだという問題意識が見えてこない。
◇再現ドラマはコンパクトにまとめられていたが、ナレーションがちょっと過剰で、もう少し静かに見せていただきたかったと思った。安住アナ、綾瀬はるかさん、ビートたけしさんは、それぞれ世代が違い、バランスとして非常に良かった。徳光さんの声の案内も遊びがあって面白かった。
◇全体に上司や先輩の自慢話を何度も聞かされるという印象だった。魚群探知機の話も東京オリンピックの選手村の冷凍食品の話もそれなりに面白かったが、自慢話のような感じだった。富士フイルムの化粧品の話はすごく面白かった。
◇東京オリンピックにまつわる村上料理長の話は、レシピが全部残っているのだから、当時の料理を再現してスタジオで食べてみたらよかったのではないか。
◇面白くて、ためになる番組だったが、ものづくり日本のサクセスストーリーだけではなく、失敗や影の部分も忍び込ませるともっとすばらしい番組になったと思う。
◇非常にテンポがあって明るい、見やすい番組。綾瀬はるかさんの天然なところが非常に良かった。ただ番組全体として、経営者側の目線が強く出ていて、日本経済を支えた中間層に対する目配りが少なかったのが少し残念。
◇「ものづくり日本の奇跡」は、過去を振り返って、現在を検証し、将来を展望する、という番組制作のポリシーがはっきりしている点を評価したい。一言でいえば、生活文化向上のカギは、マネー(カネ)ではなくて、やっぱりモノだよね、という点に着目したことが良かったと思う。
(以上文中:敬称略)
TBSでは番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。
(TBSテレビ番組審議会事務局)