番組審議会議事録

このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。


2014年6月16日(月)開催 / 第573回番組審議会より
「夢の扉+」6月8日(日)放送分について

議題

(1)審議事項
 1)「夢の扉+」6月8日(日)放送分について
 2)その他
(2)事務局報告事項
 1)視聴者からの声について
 2)次回審議会の議題及び日程について

出席者(敬称略)

委員長藤原作弥 
副委員長音好宏 
委員嵐山光三郎 石田衣良 北村明子 河野栄子 竹田恆和 田渕久美子 寺島実郎 藤原帰一 

局側出席者

 TBSテレビ

 石原社長

 新田常務

 佐々木執行役員

 津村取締役・編成局長

 西野報道局長

 安藤編成考査局長

 田代報道局担当局長

 黒岩報道局「夢の扉+」プロデューサー

 齊藤番組審議会事務局長

 河野編成考査局視聴者サービス部長

委員の主な発言

◇地方の国立大学の厳しい財政状況の中で、40年近く希少糖を研究してきた研究者のキャラクターがとてもよかった。ただ肥満を抑制するメカニズムなどのもう一歩踏み込んだ説明が欲しかった。ナレーションはちょっとオーバーか。

◇今回の番組は、希少糖が「産・官・学」のうまい連携で、香川県を挙げてブームの風に乗っていることをスマートに描いている。以前の番組のような民間人が地道に努力しているパターンもまた見たい。

◇「夢の扉+」は、現場を支えて頑張っている人に光を当てていくことで、人間にとって本当の夢とは何かを問いかけている。こういう視点は非常に重要だと思う。

◇71歳の何森教授の夢への挑戦が多くの人に感動を与えた番組だと思う。高齢化社会に向かう日本では、彼のような人が頑張っているのを伝えることが多くの人にエネルギーを与えてくれると思う。

◇TBSが10年かかってこれだけの番組を作ったのに感動した。30分でこれだけの内容をちゃんと構成して作っていて、希少糖というものを知る突破口になった。

◇この番組が成功しているのはスタジオトークがないこと。勇気ある試みだが見ていてすっきりしている。「夢」「人物の感動」「情報の感動」という3つの要素を組み合わせることで非常に恵まれた構成になっている。

◇よくできた、とても質の高い番組。ただ「先生の夢は何ですか」といった問いかけが多く、少々キーワードにこだわり過ぎの感じ。また番組の主題歌が大きすぎてうるさく感じた。もう少し抑えて淡々と流したほうが効果的ではないか。

◇この番組を見て日本人も捨てたものではないと思った。村のおじいさん、おばあさんが白衣を着てズイナの作業をしているところの映像がとても面白かった。

◇今回のテーマは、自然科学のある種のロマンがあり、本当に「夢の扉」らしかった。自然科学ものは判り易くすることで単純化してしまう危険性があるので、これからも気をつけて取り組んで欲しい。

◇非常にわかりやすい番組。ただ化学的なプロセスとかメカニズムの説明がいまいちだと思う。「この点はまだ解明されていません」ということを正直に説明することも時には必要だと思う。

(以上文中:敬称略)
TBSでは番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。
(TBSテレビ番組審議会事務局)