番組審議会議事録

このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。


2014年4月21日(月)開催 / 第571回番組審議会より
「ニンゲン観察バラエティモニタリング」4月10日(木)放送分について

議題

審議に先立って、藤原作弥委員を委員長に、音好宏委員を副委員長に、それぞれ選出した。
 
(1)審議事項
 1)「ニンゲン観察バラエティモニタリング」4月10日(木)放送分について
 2)その他
(2)報告事項
 1)番組種別公表制度に基づく10月から3月までの放送実績
(3)事務局報告事項
 1)視聴者からの声について
 2)次回審議会の議題及び日程について

出席者(敬称略)

委員長藤原作弥 
副委員長音好宏 
委員嵐山光三郎 石田衣良 河野栄子 竹田恆和 田渕久美子 寺島実郎 藤原帰一 (北村委員、欠席) 

局側出席者

 TBSテレビ

 石原社長

 新田常務

 佐々木執行役員

 津村取締役・編成局長

 西野報道局長

 安藤編成考査局長

 西崎情報制作局長

 海本情報制作局情報三部長

 畠山情報制作局「モニタリング」 プロデューサー

 田村情報制作局「モニタリング」 プロデューサー

 齊藤番組審議会事務局長

 河野編成考査局視聴者サービス部長

委員の主な発言

◇この番組は、見た後に嫌な気持ちを残さないという点でとてもよくできており、基本的に誰も傷つけないバラエティになっている。ただ、社会的な視線とか社会批判みたいなものがきれいに抜け落ちているので、いま一つ食い足りない。

◇パティシエを志望している娘さんとお母さんのモニタリングは、心を動かされたし、見ていて「ほっこり」した。ただ2時間番組ということもあって、余りにもごった煮感があるので、もう少し番組の輪郭をはっきりさせて欲しい。

◇奥さんの高い買い物に、ご主人がウダウダ言いながらも最終的に合意する、というモニタリングは、優しい男ばかりでつくり物という感じがした。ベッキーのコーナーは今回はちょっと時間が長く感じた。

◇タダのものを街の人が持っていく企画が一番面白かった。ジャガイモもウナギも面白かったし、自転車のサドルというのがシュールレアリズムでよかった。ベッキーの木部ショーはキャラが立っているので、最初に持ってきてもいいかもしれない。

◇番組の内容は、予想外の状況を設定して、行動を観察するというバラエティだが、脱力・リラックスに徹した無難な笑いに終始しているところがいい。見ていて面白かったのはサドルとウナギ。シュールで奇想天外という番組にさらに育っていって欲しい。

◇ジャガイモやサドルを持ち帰る場面が東京と大阪でどう違うのかというのが、見ていて面白かった。洗濯機を買った奥さんとその夫のやりとりは、非常にリアルでよかった。

◇番組の前半は楽しんで見られたが、心理学者などを起用して観察をもっと堀り下げることができるとさらに面白いのではないか。後半はどう見ても手の込んだ番宣とタレント広告という印象で少々うんざりした。

◇この番組も画面の上と下に常にスーパーインポーズが入っているし、ワイプでスタジオのタレントの顔を出している。バラエティにはこのパターンが多いが、スーパーやワイプを多用しない勇気があってもいいのではないか。

◇タイトルに「ニンゲン観察」とあるように、人間の属性であるのぞき見趣味に訴えた心理学的な考察バラエティといえると思うが、まだ試行錯誤中。この1年の実験を基にTBSらしい、いい番組に育て上げていってもらいたい。

(以上文中:敬称略)
TBSでは番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。
(TBSテレビ番組審議会事務局)