番組審議会議事録

このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。


2013年5月20日(月)開催 / 第561回番組審議会より
「テレビ未来遺産“いのちの輝きスペシャル”生命誕生ドキュメント」4月29日放送分について

議題

(1)審議事項
 1)「テレビ未来遺産“いのちの輝きスペシャル”生命誕生ドキュメント」4月29日放送分について
 2)その他
(2)事務局報告事項
 1)視聴者からの声について
 2)次回審議会の議題および日程について

出席者(敬称略)

委員長藤原作弥 
副委員長野口祐子 
委員嵐山光三郎 石田衣良 音好宏 北村明子 河野栄子 田渕久美子 寺島実郎 (竹田委員欠席) 

局側出席者

 TBSテレビ

 石原社長

 武田専務

 信国常務

 佐々木執行役員・編成局長

 西野報道局長

 河本編成考査局長

 戸田情報制作局スペシャリスト局長

 菊野情報制作局「テレビ未来遺産」チーフプロデューサー

 高橋報道局「テレビ未来遺産」総合演出/プロデューサー

 斎藤番組審議会事務局長

 齊藤番組審議会担当局次長

 河野編成考査局視聴者サービス部長

委員の主な発言

◇大型ノンフィクションという形で重いテーマに立ち向かっていくことには共鳴する。スタジオが井戸端会議のようになっていたので、生命科学の専門家なども入れて視聴者にしっかり考えさせるものにしてもよかったのでは。

◇いい話がつながっているが、全部が軽く、ベタな報道バラエティのように感じた。もう少し力を入れて、突っ込んだものを作っていただきたい。

◇シリーズ1回目ということでいろんなものを取り込み過ぎたのではないかという印象がある。マダガスカルの助産師にはもっとフォーカスすればよかった。スタジオゲストが女性中心だったのは新しい形だったと思う。

◇この番組では、取材する側に加えて、取材される人たちの覚悟を感じることができた。高齢出産の道を選んだ女性は、カメラに見つめられることで、苦しい不妊治療に立ち向かう決意をゆるぎないものにしていったように思う。

◇「テレビ未来遺産」の第1回だからプレッシャーがあったと思うが、出生前診断、不妊治療、戦争と出産などテーマが分散してしまって、それが集約されていなかったのが惜しかった。

◇番組の流れも、ドキュメンタリーのつくりもすごく丁寧でよかった。感動があったし、きちんと作られていた。スタジオゲストの選択などの課題はあるが全体としては高評価。

◇海外編は別建てにした方がよかった。出生前診断についてはアメリカだけでなくヨーロッパの先進国の事例も紹介して欲しかった。

◇それぞれ素材力がある6つのテーマをぜいたくにちりばめ、2時間という枠によくまとめている。ただこれはあくまでも導入編みたいなもので、一つ一つを掘り下げていけば面白いシリーズになるのでは。

◇人間にとって生命誕生というテーマは永遠のワンダーであり、陣痛から分娩という過程は、常に感動の源泉だと思う。そのためいい番組になった。出生前診断という大きなテーマについて視聴者に考える素材を提供したことも意味がある。

(以上文中:敬称略)
TBSでは番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。
(TBSテレビ番組審議会事務局)