番組審議会議事録

このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。


2012年12月17日(月)開催 / 第556回番組審議会より
今年のTBSの番組全般及び放送界の動向について

議題

(1)審議事項
 1)今年のTBSの番組全般及び放送界の動向について
 2)その他
(2)事務局報告事項
 1)次回審議会の議題および日程について

出席者(敬称略)

委員長藤原作弥 
副委員長野口祐子 
委員石田衣良 音好宏 北村明子 河野栄子 田渕久美子 寺島実郎 (嵐山委員・竹田委員欠席) 

局側出席者

 TBSテレビ

 石原社長

 武田専務

 藤田取締役

 佐々木編成局長

 西野報道局長

 西崎情報制作局長

 石川制作局長

 水田スポーツ局長

 河本編成考査局長

 斎藤番組審議会事務局長

 河野視聴者サービス部長

委員の主な発言

◇今年印象に残ったTBSの番組
・「報道の日2011記憶と記録そして願い」
 3.11の2011年の棹尾を飾る番組として立派な出来栄え。かつTBSの問題意識がはっきりと表れていた。長尺だがグイグイ引き込む力があった。

・「絆スペシャル巨大津波・私は生きた語り継ぐいのちの記録」
 リアルタイムで大震災を描くというアイデアが秀逸。まざまざとあの日の衝撃が蘇った。

.「強行帰国〜忘れ去られた花嫁たち」
 中国残留婦人に光を当てた番組。重く受け止めた。ドキュメンタリーとドラマをうまく組み合わせた作品。

・「運命の人」
 久々に骨太な人間ドラマを見た。キャスト、セット等の豪華さもテレビの黄金期を思わせる作品だった。問題を風化させない姿勢が印象に残る。

・「ATARU」
 登場人物の設定の面白さ、テンポのよさが光っていた。

・「夢の扉」
 夢というタイトルながら、内容がとても地に足のついた具体的なテ−マをキッチリ撮っていた。多くの世代に訴求する力のある番組。

◇今年のTBSや放送界全般に望む事や指摘したいこと
・TBSは質的にはいいが、制度疲労をきたしているのでは。あらゆるジャンルについて言えるが、耐用年数が切れる前に問題点をピックアップし、イノベーションを図る努力が常に必要。
・番組をインターネットに公表するなど、ネット上での情報発信力を高めるという観点からウェブページの使い方や情報発信の改善にも取り組んでほしい。
・ドラマに黄金期のインパクトがなくなり、報道は安定化し、バラエティはいきつくところへいってしまった。次の一手、またはこの三分野の新しい組み合わせが求められている。
・バラエティ番組の改革、強化を重点的にすべき。
・選挙関連など、日本でもテレビが主導して、ディベートを多く見せるようにしたら日本の政治レベルも上がってゆくのでは。
・お笑いタレントを使った安易なバラエティ番組が多い。創造的な番組つくりの原点に返ってほしい。

(以上文中:敬称略)
TBSでは番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。
(TBSテレビ番組審議会事務局)