番組審議会議事録

このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。


2012年3月19日(月)開催 / 第548回番組審議会より
「朝ズバッ!絆スペシャル 巨大津波・・私は生きた 語り継ぐいのちの記録」3月11日(日)放送分について

議題

(1)審議事項
 1. 「朝ズバッ!絆スペシャル 巨大津波・・私は生きた 語り継ぐいのちの記録」3月11日(日)放送分について
 2. その他
(2)報告事項
 1. 2012年度上半期の編成方針
(2)事務局報告事項
 1. 視聴者からの声について
 2. 次回審議会の議題及び日程について

出席者(敬称略)

委員長藤原作弥 
副委員長野口祐子 
委員嵐山光三郎 石田衣良 音 好宏 田渕久美子 寺島実郎 (北村委員、竹田委員、欠席) 

局側出席者

 石原社長

 衣笠常務

 木村取締役

 藤田取締役・人事労政局長

 難波取締役・編成制作局長

 星野取締役・報道局長

 河本編成考査局長

 吉崎情報制作局長

 藤原情報制作局担当局次長

 竹元情報一部長

 武石「朝ズバッ!絆スペシャル」プロデューサー

 谷内番組審議会事務局長

 河野編成考査局視聴者サービス部長

委員の主な発言

◇いかにもドラマ的なつくり方に入っていくに従って少し辟易してきた。
やりすぎではないか。なぜみのもんたなのか。この国が直面している出来事にビジョンとか思想をあまり持ってないのでは。もう少し質の高い番組を目指せなかったのか。

◇生き延びた人の映像がキャッチアイに見えてしまう。1年目なので生き延びた人たちと今をどう結びつけてゆくかという話に持っていった方がよかった。もっと復興商店街の話の中に入って行く方がよかったのでは。みののある種の軽さが気になる。

◇震災以降、メディアが思考停止に陥って、一番やりがちなのが、情緒に寄り添うこと。次の展開につなげるステップが見えなかった。みのの言葉は少し食い足りない。何かが足りないし、もう少し考えなければいけない。悲しみと距離を置いて突き放す力が今求められている。

◇内向きでウェットな女性的な視点から、外に眼を見張って日本がどこへ進むべきか視界を広げていく方向への番組や問題提起が必要じゃないか。知っておかなきゃいけない事をきちんと並べだすべきだ。

◇3.11にみのは合わない。震災名所めぐりみたいだ。震災に苦しんでいる人にはみのはミスキャスト。生還劇は生き残り術としては役に立つ。「絆」という言葉も使いすぎると汚れる。

◇まず感情優先で、寄り添う時間が必要だとしても、1年たってもまだそれをやってる。この1周年が、許容されるぎりぎり限界では。抱えてる問題をどう考えるかという問題提起の方向に今後は発展すべき。
この2時間を「朝ズバッ!」でやろうという方向がどうだったのか?

◇「朝ズバッ!」を見ている人にはいいが、身内を対象にして、見てくれるのは「朝ズバッ!」の観客という甘えが最初からあったのでは。
気仙沼の中継の中身がお粗末。現場で考える作業に工夫が欲しかった。

(以上文中:敬称略)


*TBSでは番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。


TBSテレビ番組審議会事務局