このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。
2011年10月11日(火)開催 / 第543回番組審議会より
「原発攻防180日の真実〜故郷はなぜ奪われたか〜」9月11日放送分
(1)審議事項
1. 「原発攻防180日の真実〜故郷はなぜ奪われたか〜」9月11日放送分
2. その他
(2)報告事項
1. 番組種別公表制度に基づく7月から9月までの放送実績について
2. 東海テレビ「ぴーかんテレビ」問題に関するBPOの提言
(3)事務局報告事項
1. 視聴者からの声について
2. 次回審議会の議題及び日程について
委員長 | 藤原作弥 |
副委員長 | 野口祐子 |
委員 | 嵐山光三郎 石田衣良 音 好宏 竹田恆和 寺島実郎 (北村委員、田渕委員欠席) |
石原社長
衣笠常務
木村取締役
藤田取締役・人事労政局長
難波取締役・編成制作局長
星野取締役・報道局長
河本編成考査局長
本田報道局社会部長
西野「原発攻防180日の真実」プロデューサー
黒川「原発攻防180日の真実」記者
谷内番組審議会事務局長
河野編成考査局視聴者サービス部長
◇たっぷりと時間をかけた検証報道で、報道機関としての意地と誇りを感じた。センチメントに流れる番組が多い中で、知的で論理的な見せ方だった。この番組を見て、人災と天災の絡み合いというか、本当に単純な悪者がいるのかどうか考えさせられた。
◇台湾で(福島と)同型の原子炉が動いていることによく気づいた。このことは今回の事故を取材する上で大変重要な点だ。
◇原発事故が人々にどんな影響をもたらしたのか、事故は本当に防げなかったのか、国民が気にしている二つのことにテーマをしぼったのがよかった。
◇台湾(の原発)を見せることで、逆に日本国内で(原発が)なかなか取材できないことが上手く伝わっていた。一方政府の取材の部分は、もう少し深掘りしてもよかった。
◇原発に関して、一時間経過・一日経過とどうなって行ったかわかりやすく検証されていて、他の番組にはない貴重なデータになっていた。
◇「故郷はなぜ奪われたか」というサブタイトルは、ストーリー性がないと視聴者がニュースについてこないのでは、という気持ちの裏返しだと思う。しかしストーリー性を重視することには真実をゆがめたり、風化させたりする副作用もあるので、必要以上に引っ張られないようにして欲しい。
◇原発の問題点をひとつひとつ具体的に専門的に追い詰めていって、人災と言う結論を出していくプロセスは、流れとして説得力があった。人災と決めつけているわけではなく、その後の政府の対応などを踏まえれば人災の要素が強かったと思うので、結論に違和感はない。
(以上文中:敬称略)
*TBSでは番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。
TBSテレビ番組審議会事務局