このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。
2010年12月20日(月)開催 / 第535回番組審議会より
今年のTBSの番組全般及び放送界の動向について
(1)報告事項
1. 年末・年始の特別編成の内容について
2. BPO放送倫理検証委員会の意見書について
3. 放送法改正案の内容について
(2)審議事項
1. 今年のTBSの番組全般及び放送界の動向について
2. その他
(3)事務局報告事項
次回審議会の議題及び日程について
委員長 | 藤原作弥 |
委員 | 嵐山光三郎 石田衣良 音 好宏 田渕久美子 竹田恆和 寺島実郎 横澤彪 (野口副委員長、欠席) |
石原社長
衣笠常務
石川常務
木村取締役
信国取締役
難波編成制作局長
星野報道局長
吉崎情報制作局長
石川スポーツ局長
伊藤編成考査局長
岩原制作センター長
谷内番組審議会事務局長
◇今年印象に残ったTBSの番組
「JAPANESE・AMERICANS99年の愛」
力の入った良質なドラマで、TVとしては重いテーマを正面にすえており、真剣さが伝わってきた。
番組のスケール、豪華なキャスト、海外ロケが印象に残った。こうした機会に太平洋戦争を考え直してみるのは、テレビ局にとって大切な仕事だと思う。
「新参者」
日本橋を舞台に、阿部寛の刑事役がはまり、強い印象を残した。
テンポの良い演出のもと、毎回大物ゲストが登場し、人形町の店もどんどん出て、とてもよかった。
「帰国」
TBSらしい、しっかりとしたメッセージ性の強いドラマだった。各局が8月ものに消極的な中で、真面目に取り組んでいる象徴だ。
「塀の中の中学校」
胸打つシーンが多く、最後は涙ぽろぽろだった。
ドラマ全般
「ドラマのTBS」復活の兆しが見えてきた。99年の愛、塀の中の卒業式、JINと、テーマ・制作企画・演出などの可能性が広がり、新しいカラーが生まれてくる予感がする
「報道の魂」
この番組によって、JNN系列各局の秀作ドキュメンタリーを見る機会が増えたことを、高く評価したい。
「ぴったんこカンカン」の安住アナの活躍、「A−SUTADIO」の鶴瓶師匠の面白さ、「サンデージャポン」のアパッチ精神、いずれも高く評価したい。
◇今年のTBSや放送界全般に望む事や指摘したいこと
・元気とやる気と若々しさが欲しい
・編成方針を、一本のきちんとした筋にする必要がある。
・TBS伝統のドラマで、いい作品を見たいと思う。
・世論形成におけるTBSの報道の役割は重いので、広く深い視座を持つ人材養成に努めてもらいたい。
・事件やトラブルを起こした芸能人への過剰なバッシングや報道には、一定の歯止めと良識が必要だと思う。
・スポーツ・芸術等を通じて、若者の人間形成につながる質の高い番組、社会や政治に正論を述べる番組を期待したい。
・テレビ界全体が内向き志向で萎縮しているように思う。荒削りでも挑戦的な番組作りをして欲しい。
・BPOから問題を指摘された場合、どのような改善策をとり、それがどう機能しているのか見えにくい。TBSの取り組みは十分とは言えないと思う。
・今後のテレビ局は、質の充実が勝負を決めていく。これと決めたら安易に大方針を転換しないこと、全てのジャンルでTBSらしさを貫くことだと思う。
(以上文中:敬称略)
*TBSでは番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。
TBSテレビ番組審議会事務局