このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。
2009年12月21日(月)開催 / 第524回番組審議会より
今年のTBSの番組全般及び放送界の動向について
(1)報告事項
1.年末・年始の特別編成の内容について
(2)審議事項
1.今年のTBSの番組全般及び放送界の動向について
2.その他
(3)事務局報告事項
次回予定及び審議事項について
委員長 | 藤原作弥 |
副委員長 | 沼田早苗 |
委員 | 音 好宏 田渕久美子 寺島実郎 ねじめ正一 野口祐子 山藤章二 横澤 彪 |
城所副会長
石原社長
衣笠常務・編成局長
石川常務
木村取締役
信国取締役
神谷報道局長
高田制作局長
星野情報制作局長
石川スポーツ局長
伊藤編成考査局長
谷内番組審議会事務局長
◇唐招提寺1200年の謎
一人のカメラマンがじっくり撮影した映像と新しい発見により再現される唐招提寺。分かりやすくて、多くの人が楽しめるTBS50周年記念にふさわしい番組だった。
10年に亘り復旧工事を支援し、かつ同時進行で報道してきた全社的な取り組みの姿勢や、視聴者に分かりやすくドラマ化したアイデアなどを高く評価したい。
◇ぼくの妹
エンターテインメント性の高いドラマ作りが主流の中で、作家性を重んじたドラマを制作したことは評価したい。視聴率に踊らされないドラマ作りの姿勢を貫いて欲しい。
◇官僚たちの夏・最後の赤紙配達人
昭和史に焦点をあてたドラマが光っていた。これらの昭和ものは、TBSらしいドラマとして一定の評価と地位を確立させたと思う。
◇世界フライ級タイトルマッチ 内藤対亀田戦
採点以上に僅差の素晴らしい試合だった。内藤は勝たなければいけないという思いと、内藤らしさをみせたいという思いでリングに登場し、亀田以上に魅力的だった。こうした試合をもっと中継して欲しい。
◇安住アナ
レギュラー番組をぎらぎら感をださずにやっているなど、どんどん力をつけているのが分かる。
TBSの看板になった。「ぴったんこカンカン」「金スマ」など善戦している番組で活躍している。こういう人材は局をあげて大切にして欲しい。
◇全体にエネルギーを感じる番組が少ない。とくにバラエテイ部門の奮起を期待したい。
◇「報道のTBS」の真価をかけた報道番組の強化を望む。いまの報道番組は、時代に対する「知的緊張感」が欠けている。
◇「THE NEWS」のように、視聴者の思いや生理を無視した番組編成のあり方に危惧の念を抱く。
◇報道やドラマで水準の高い番組を作り続けてきたことがTBSの大きな財産だと思う。その蓄積を今後とも重ねていくことが、大いなる発展の原動力となると思う。
◇不景気といわれる時代を、敏感に感じる柔軟な頭脳と決め細やかなアイデアが求められていると思う。
◇制作者のエネルギーが視聴者に伝わるように、意欲を燃やしてもらいたい。特にバラエテイ部門の奮起を期待したい。
◇全体に元気がないという印象がある。どのチャンネルも似たようなテーマやバラエテイばかりで、テレビ離れが進む理由もそこにあるのではないかと思う。
◇見逃した番組にネットを通じてすぐアクセス出来る仕組みがあれば、TBSの番組への取り組みの存在感が増すと思う。
◇金をかけなくても工夫のあるコンテンツは作り出せるはずだ。良質な音楽番組や、考えさせる報道番組があってよいはずだ。
◇テレビの大型化はコンテンツにも大型化など質的変化をもたらすだろう。きめ細かさとか手作り感といった小型志向が消えていくことを心配する。最後の砦はTBSであり、良心的で穏やかな心を忘れないで欲しい。
◇今のテレビは縮み志向ではないか。景気の悪化・多メデイア化・若者のテレビ離れなど、経験したことのないネガテイブな要素が多い。しかし現状ではテレビに変わるメデイアは存在しないのだから、自信を持って良心的、戦略的番組作りを展開して欲しい。
(以上文中:敬称略)
*TBSでは番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。
TBSテレビ番組審議会事務局