このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。
2009年11月16日(月)開催 / 第523回番組審議会より
「唐招提寺1200年の謎〜天平を駆け抜けた男と女たち」11月3日放送分について
(1)審議事項
1.「唐招提寺1200年の謎〜天平を駆け抜けた男と女たち」11月3日放送分について
2.BPO放送と人権等権利に関する委員会決定について
(2)事務局報告事項
1.次回審議会の議題及び日程について
委員長 | 藤原作弥 |
副委員長 | 沼田早苗 |
委員 | 音 好宏 寺島実郎 ねじめ正一 野口祐子 山藤章二 横澤 彪 (田渕委員、欠席) |
石原社長
衣笠常務・編成局長
木村取締役
石川常務
信国取締役
神谷報道局長
伊藤編成考査局長
谷上スペシャリスト局長
西野「唐招提寺」制作プロデューサー
堤担当部長
谷内番組審議会事務局長
本村編成考査局視聴者サービス部長
◇時代を超えて、プロの職人たちが出てくるところは非常にいいと思ったし、ドラマもうまく入り込んでいた。良い番組の割には他の番組に比べて事前の宣伝が少ないのが気になった。
◇10年間にわたって、唐招提寺のことをこれだけの蓄積にしてきたことは、テレビ局の作る番組のあり方として、大きな成果だと思う。
◇「宇宙の時代なのに、僕らは昔に戻りながら仕事している」と話す職人さんの技が印象に残った。一方でドラマの方は、歴史の重さに役者がつぶされている感じがした。
◇同じカメラマンで10年間撮影するというこだわりは、TBSのすぐれたところ、ふところの深いところで、すばらしいことだと思った。
◇ドラマの部分は非常に退屈だった。友情の物語なのか、唐招提寺を作るために努力していく男の姿を描くのか、あの時代の朝廷政治を描くのか、狙いがまとめ切れていない。
◇久々にスケールの大きい壮大な番組だったが、ドキュメンタリーとドラマを、ニュースをはさんでくっつけて一つの番組と言うのは、視聴者にとってはしんどい。
◇壮大な修復作業を支える専門家、大工、宮大工、瓦師、塗師など、多くの匠や職人や研究者の深い造詣に改めて感服させられた。
◇ドラマの中に、ドキュメンタリーで紹介されたことがあまり出てこないので、番組が終わった後に、もっとドキュメンタリーを見たかったという人が多かったのではないか。
◇建築木材の樹齢特定などスクープ的な新発見の紹介など教養番組として高い水準であったし、放送技術としても10年前からハイビジョンで撮影し、さらにCGなどを駆使してわかりやすいものにしたことを評価したい。
(以上文中:敬称略)
*TBSでは番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。
TBSテレビ番組審議会事務局