番組審議会議事録

このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。


2009年3月16日(月)開催 / 第517回番組審議会より
今、地上波放送・メデイアが果たすべき役割

議題

(1)審議事項
 1.今、地上波放送・メデイアが果たすべき役割
(2)事務局報告事項
 1.次回審議会の議題及び日程について

出席者(敬称略)

委員長月尾嘉男 
副委員長沼田早苗 
委員池田守男 音好宏 篠塚英子 寺島実郎 ねじめ正一 野口祐子 藤原作弥 横澤彪 

局側出席者

 井上社長

 財津専務

 城所専務

 石原取締役

 石川編成制作本部長

 衣笠常務

 伊藤編成考査局長

 神谷TBSテレビ報道局長

 吉崎TBSテレビ編成局長

 三角TBSテレビスポーツ局長

 星野TBSテレビ情報制作局長

 高田TBSテレビ制作局長

 谷内番組審議会事務局長

委員の主な発言

◇企業においては、営利的なものだけでなく、非営利的なものにも同時平行で取り組む姿勢が必要になってきている。視聴率を追いかけることも重要だと思うが、非営利的な側面として、常に番組編成などを通して社会にメッセージを与えていくという役割があると思う。

◇テレビは、何かことが起きた時に迅速かつ正確に伝えるのが使命なのかなと思うし、WBCのキューバ戦などのように、ライブの魅力が一番強い。

◇デジタルとの対応で番組作りが難しくなっていくと思うが、情報の詰め込みすぎではないか。もう少し緩やかな情報、穏やかな情報を求めている人もいることを、作り手は念頭に置いてもらいたい。

◇視聴率で一番を目指すのもいいが、スクープや感動や質で一番という形で、いいのものはいいと示していくことが大事なのではないか。番組の多様性ということを考えるとそれぞれのところで一番を目指すことが大事だ。

◇自分がやりたいことをやっていく、一対一の関係を大切にして、視聴者と勝負するくらいの気持ちで(番組を)つくっていくくらいで丁度良いのではないか。

◇テレビとインターネットの関係で考えると、それぞれ強さ弱さが違うので、どううまく組み合わせて、これからの番組作りやビジネス展開に生かしていくか考えていくことが重要だ。

◇民放の場合、利潤の追求と公共性とをどう調整していくか、今のような不景気のときは特に問題になってくると思う。TBSとしては自分の置かれた条件と、理想との兼ね合いで自らが決めていく問題だが、それが上手くいけは他の民放と差別化ができ、トップの座につけると思う。

◇時代の潮流の変化の中で、業態に関して全体感をもって構築しなおさなければいけない。新しい長期業態ビジョンが必要になってきているのではないか。番組面では物事の本質を考えさせられる、あるいは考えるヒントを提供する、報道を志向してもらいたい。

◇500人しかみなくていい、これがTBS流だ、これこそが公共的なサービスだと誇れるような創作をして欲しい。全体のなかのほんのわずかでも、そうした番組を持ち続けていくことは非常に大事なことだと思う。

◇TBSはテレビが50年以上経過したこのタイミングで、新しい皮袋をつくった。是非それにあわせた新しいお酒が入るように努力してもらいたい。



(以上文中:敬称略)




*TBSでは番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。


東京放送番組審議会事務局