番組審議会議事録

このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。


2008年11月17日(月)開催 / 第513回番組審議会より
「水曜ノンフィクション」2008年11月5日放送分について

議題

(1)審議事項
 1. 11月5日放送「水曜ノンフィクション」について
 2.その他
(2)事務局報告事項
 1.訂正放送の実施について
 2.次回審議会の議題及び日程について

出席者(敬称略)

委員長月尾嘉男 
副委員長沼田早苗 
委員池田守男 音 好宏 篠塚英子 寺島実郎 ねじめ正一 野口祐子 藤原作弥 山藤章二 横澤 彪 

局側出席者

 井上社長

 財津専務

 城所専務

 石原取締役

 衣笠常務

 石川編成制作本部長

 神谷TBSテレビ報道局長

 吉崎TBSテレビ編成局長

 伊藤編成考査局長

 戸田開発プロジェクト部長

 南部開発プロジェクト部 「水曜ノンフィクション」プロデューサー

 谷内番組審議会事務局長

委員の主な発言

◇大変まじめな挑戦なので、ぜひ頑張ってもらいたい。この番組の価値は、これをみることでわくわく感やどきどき感を深めることだと思うが、5日の放送について言えば、鋭いものを感じなかったし、ニューヨークからの分析も浅かった。

◇オバマが勝った理由など番組の流れは分かりやすくて、きちっとやっていたが、逆に言うと安定感しかない。ノンフィクションと銘うつ割にはちょっとぬるい感じで、もう少し鋭さと危ない部分があっていのではないか。

◇これだけを見れば良い番組だが、強敵ぞろいの裏番組と戦うには、おとなしすぎると感じた。見ている人がおっと思うような切り口がノンフィクションだと思うので、もっと間口を広げて考えたらいい。

◇この番組を見ていると、オバマの演説のうまさや、カリスマ性などにアメリカ人として陶酔したらさぞ気持ちがいいだろ言うなと思わせる。日本との違いを嫌というほど感じさせられた。

◇関口さんには安心感があり、新しいタイプの報道番組というよりも、安定感のある分かりやすい番組に出来上がっていると感じた。ただ「ノンフィクション」というタイトルと、関口さんの雰囲気とがしっくり行っていない感じがする。

◇ゴールデンタイムに新たな切り口のものを投入する英断に敬意を表したい。短兵急にということでなく、本質的なものを追及していく中で、こうした番組を定着させて欲しい。

◇非常に良質でまじめでいいと思った。その上で番組の作り方として、関口さんがやっている「サンデーモーニング」との差別化がまだ出来ていないと思う。

◇大統領選がすでに色々のところで取り上げられていただけに、浅さが気になった。
この番組だけの、おっと思う内容がないし、コメンテーターも初級編を語って終わっている。一時間の中で、広いものと深いものとがうまく混ざっていくと、よい番組になるとおもう。

◇大統領と日米関係の歴史とか副大統領のこととかをうまく紹介していたが、そこからのメッセージ性が不足していたと思う。

◇視聴率をとるためにトークショーのような形式でやることと、本格的なドキュメンタリーを目指すこととは矛盾があると思う。



(以上文中:敬称略)




*TBSでは番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。


東京放送番組審議会事務局