番組審議会議事録

このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。


2008年5月19日(月)開催 / 第508回番組審議会より
金曜ドラマ「Around40〜注文の多いオンナたち〜」4月11日・18日・25日放送について

議題

審議事項
 金曜ドラマ「Around40〜注文の多いオンナたち〜」4月11日・18日・25日放送について

出席者(敬称略)

委員長月尾嘉男 
副委員長沼田早苗 
委員音 好宏 篠塚英子 寺島実郎 野口祐子 藤原作弥 (池田委員、ねじめ委員、山藤委員、横澤委員、欠席) 

局側出席者

 井上社長

 財津専務

 城所専務

 石原取締役

 衣笠取締役

 石川編成制作本部長

 神谷TBSテレビ報道局長

 吉崎TBSテレビ編成局長

 高田TBSテレビ制作局長

 貴島TBSテレビ制作局制作センター長

 伊藤編成考査局長

 谷内番組審議会事務局長

委員の主な発言

◇テンポがよくて天海さんもきれいで元気だが、もう一方でステレオタイプだと思うところもあった。女性の加齢が進むことによって社会的なキャリアが成功しても、やっぱり結婚ということに目が行ってしまうことを再生産してはいないか気になった。

◇女性の30台後半が結婚しない率はこの10年で倍になっている。こうした動きが少子化の問題とか女性がどういうところで働くかといった問題、を大きなテーマにしている。高齢化の中で80歳まで生きるとすれば40は中間だから、男も女も後の40年をどう生きるか、考えるきっかけのドラマになってほしいと思った。

◇非常に好感度をもって評価している。そのうえで気になるのは、何かずしんとした大人が描けていないというか、みんなこぎれいで、自分にだけ目線がいっていて、自分の幸せだけを考えているような人間だけ描かれているが、世の中そんなものだけではないと思う。

◇金曜の夜に、デートのない女性が、暗くならずに結構さらりと見られていいなと感じた。主人公の3人が次第に、思い通りにいかなくなる、そういう人生が見えてくるのでこれからの展開が楽しみだ。

◇女性にとって、男性が思う以上に切実な、何倍も重たいテーマを扱っている。それを明るくみんなが考えるという意味では、社会性が高いと思うが、ちょっと間違えるとすごく落ち込みやすい原因を扱っている。そういう意味から、最後はいろんな生き方はあっても、希望のもてるような終わり方に是非して欲しい。

◇総合雑誌や婦人雑誌で分析されているような、今の女性の悩みといった硬いテーマを、やわらかくしかも多角的に描き出しているところに感じ入った。ただあまりにも都会風、近未来的な人たちなので、もっと平均的日本人のアラウンド・フォーテイーも何らかの形で取り入れていくのもひとつの方法ではないか。

◇高視聴率でそれがすべてだと思うが、あえて言うと独身女性医師という極めて少数のひとが主人公でいいか、都会の限られた人たちに共感を得ても、それ以外の人たちにとってどうなのか、などを感じた。



(以上文中:敬称略)




*TBSでは番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。


東京放送番組審議会事務局