このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。
2007年11月19日(月)開催 / 第502回番組審議会より
ドラマ「ジョシデカ」10月18日・25日放送分及びWeb上での番組について
(1)報告事項
1.番組審議会意見書のBPOへの提出について
2.TBS検証委員会文書の取り扱い他BPOへの対応について
(2)審議事項
1.ドラマ「ジョシデカ」10月18日・25日放送分及びWeb上での番組について
2.その他
(3)事務局報告事項
BPO青少年委員会の見解について
委員長 | 月尾嘉男 |
副委員長 | 沼田早苗 |
委員 | 音好宏 篠塚英子 寺島実郎 山藤章二 横澤彪 (池田委員、ねじめ委員、欠席) |
井上社長
財津専務
石原取締役
石川編成制作本部長・報道本部長
衣笠人事労政局長
金平報道本部副本部長
成子編成考査局長
田代TBSテレビ制作局長
高田TBSテレビ制作局制作センター ドラマ制作部長
鈴木TBSテレビ制作局制作センター ドラマ制作プロデューサー
星野TBSテレビ情報制作局長
谷内番組審議会事務局長
◇事務局から10月19日BPOに対し、意見書を提出したことが報告された。
衣笠局長からTBS検証委員会文書を審議会終了後に公開することが報告された。
事務局からBPO・放送と青少年委員会から出された「出演者の心身に加えられる暴力」に対する見解について、説明した。
◇ピン子さんと仲間さんが初めからうまく絡み合っていないのが続いていて、二人が別々に演技している感じがする。また他社のドラマに似ていて既視感がある。
◇女性二人を組み合わせた刑事ものというアイデアは非常におもしろいと思う。そこからの展開をスピーデイーにするためには、1つの物語で引っ張るのは無理ではないか。ふたりの掛け合いももう少しうまくいくんじゃないかと期待している。
◇女刑事のコンビで事件解決という脚本はいい線を狙っていたが、ベテラン刑事ととんでもない新人とか、本庁のエリート刑事が所轄署に乗り込んでくるとかといったパターンはありがちで、どこかで見たことのあるドラマになっていた。
◇非常に期待していたが、拝見してがっかりした。一番大きい理由は、射撃に対してだけ能力のある女性という設定に無理があること、警察の描き方がコミカルすぎて、ありえない警察になっていることなどで、視聴者はしらけてしまうし、爽快感というか気持ちよさというのが出てこない。
◇余りにも不自然だし、人間関係も描けていない。
◇犯罪検挙率が落ちていて、日本の安全が脅かされていたり、警察の不祥事が発生しているときに、社会性や時事性をまったく反映しない刑事ドラマというのは何の意味があるのだろうか。
◇エピソードをネットでということだったが、一方が無料の広告による放送で、もう片方でメーンでない情報を有料で出すという点で、テレビメデイアが有料課金を意識して展開していくむずかしさを感じた。
◇地上波で本編を見た後にこういう補足的ドラマが果たして必要なのか、またどういう付加価値があるのか。本来本編だけですべての謎解きが語られるべきなのに、Webにヒントがあるとすれば本編が不完全商品になるのではないか。
◇テレビがこうした実験をすること自体には敬意を表する。ただし広がりがあって視聴者をひきつけるようなドラマでないとお金をはらって番外編をみるということが成り立たない。その点今回のドラマにはさらに興味を持って番外編を見ようとする切り口がないから、実験としてもうまくいかないだろう。これだけでドラマでネット連携はまずいという結論は出さないでほしい。
(以上文中:敬称略)
*TBSでは番組審議会委員のご意見を真摯に受け止め、今後の番組内容の向上に活かしていく所存です。
東京放送番組審議会事務局