番組審議会議事録

このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。


2007年1月15日(月)開催 / 第493回番組審議会より
「古代エジプト大冒険」黄金・ミイラ・大発掘 究極の48マル秘ミステリー全解明スペシャル

議題

審議事項
 「古代エジプト大冒険」黄金・ミイラ・大発掘 究極の48マル秘ミステリー全解明スペシャル
 1月3日(水)午後6時30分〜10時54分放送分

出席者(敬称略)

委員長月尾嘉男 
副委員長沼田早苗 
委員池田守男 音 好宏 篠塚英子 寺島実郎 山藤章二 ( レポート参加 横澤委員 )
 ( 欠席 金澤委員 ねじめ委員 )  

局側出席者

 井上社長

 財津専務

 城所専務

 水野常務

 石原編成制作本部長・報道本部長

 石川編成制作副本部長

 田中報道局担当局長

 成子編成考査局長

 田代TBSテレビ 制作局長

 笠原TBSテレビ 報道局制作二部プロデューサー

 山中番組審議会事務局長

番組内容について

◇日本のエジプト考古学研究の第一人者、吉村作治教授とともにエジプト現地に飛び、古代ミステリーと対面するのは、俳優・江口洋介と元TBSアナウンサーの雨宮塔子。スタジオの総合司会にみのもんた、泉ピンコほかが出演。ミイラやピラミッドなどにまつわる数々の冒険と謎解きを視聴者にバーチャルに体験してもらう。ツタンカーメンの発見者、ハワード・カーターとイタリア人探検家ベルツォーニの再現ドラマ部分はBBC放送の共同制作

◇正月という特殊な家族中心、団らんの場所という中でのテレビの位置づけということを考えると、大変いい企画ではなかったかと思う。いろんな謎解きという形から進めて、特に若い層に興味を持ってもらえるような、こういう形もあってしかるべきではないか。

◇内容的にはとても充実した力作だと思う。中でもCTスキャンによるツタンカーメンの死因の科学的推理がとても面白かった。

◇開局55周年を記念するにふさわしい、すごくスケールの大きい、そして記憶に残るような、いい企画といい映像だったと思う。

◇惜しむらくは制作者のあふれんばかりの意欲の余り、あれもこれも盛り込み過ぎたかなという気がする。

◇非常に見ごたえのある番組だったと思う。TBSらしい、楽しめる番組だと思う。4時間半は若干長かった。特に、本編に入るまでのイントロが多くて、その前にコマーシャルで引っ張られてというのが気になった。

◇単に昔が面白いということだけではなくて、これから何を汲み取ることができるかということをもう少し紹介すべきだと思う。例えば、アブ・シンベルというのは、遺跡破壊の巨大な実例だということ。国内問題でも、アスワン・ハイ・ダムをつくって環境破壊も起こっている。ただ面白かったというだけではないものをつくり出す努力をしたらどうかと思う。

◇スタジオに呼んだタレントの顔ぶれが場違いな感じはぬぐえなかった。

◇これからの企画の進化といった意味で、報道系の企画能力を持った人と、こういう歴史教養系の企画能力を持った人たちがジョイントして、中東の歴史の怒濤のようなうねりの中から出てきて、今日の問題につながってきているものを伝えるという意味で、この番組の価値というのがもっと深まってもいいんじゃないかと期待する。

◇世界史が欠落、あるいは履修しないという現状の中で、こういう番組を見ることで、歴史、あるいは世界史といったものに関心を持ってもらえれば、教育的な見地からいっても大変ありがたい。




(文中:敬称略)

*TBSではこうしたご意見を参考にさせていただき、今後、よりよい番組を編成、制作していくうえで活かしてまいりたいと思います。


東京放送番組審議会事務局