番組審議会議事録

このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。


2006年12月18日(月)開催 / 第492回番組審議会より
今年のTBSの放送全般について など

議題

審議事項
 1.今年印象に残ったTBSテレビ番組とその理由について
 2.今年のTBSの放送全般についておよび、今後のTBSに望むこと
 3.現在のテレビ界全般について、その他

出席者(敬称略)

委員長月尾嘉男 
副委員長沼田早苗 
委員篠塚英子 池田守男 音 好宏 ねじめ正一 山藤章二 (欠席 金澤正輝 寺島実郎 横澤 彪 ) 

局側出席者

 井上社長

 財津専務

 城所専務

 水野常務

 石原取締役 編成制作本部長・報道本部長

 石川執行役員編成制作副本部長

 金平執行役員報道副本部長

 石川執行役員TBSテレビスポーツ局長

 田代TBSテレビ制作局長

 成子編成考査局長

 山中番審事務局長

TBSのテレビ番組全般についての意見

◇どこの局も同じように見える。オリジナリティーが感じられる番組を望む。

◇お笑い系の出演が突出しているのではと気になる。

◇番組紹介の新聞記事見出しが、全体にどぎつすぎる。

◇全般にメディアの在り方についての問題意識が高く、高質な番組を提供している。一段と報道番組を支える人材の育成に期待したい。

◇いまテレビ番組で「この後すぐ」とか「この後たっぷりと・・・」といった引張りがとても不愉快。TBSは率先してやめた方がいい。

◇「低俗さ、バカバカしさ、なんでもあり」の色合いの強いものが、いまのテレビではオモシロイとされている。TBSはその流れにのらないでほしい。

◇特別企画ドラマの中でも、病気と闘い続けた青年のドラマ「少しは、恩返しができたかな」や、戦争について考えさせる「僕たちの戦争」などは大変見応えのある、TBSの制作力の底力を感じさせる内容であった。しかし、レギュラー番組では、タレントの知名度に頼り、番組内容で勝負しきれていない番組が多いように感じている。

「世界バレー」の感想

◇TBSは、イベント系番組の盛り上げ方がおとなしいので、心配していたが、蓋を開けてみたら、それなりに盛り上がりつつも、お祭り的な部分だけが前面に出るわけでもなく、非常にうまくいったのではないか。

◇限られたスペースと激しい動きのなかでのスピード感のあると同時に見やすいカメラワークはとても良かった。

◇徹底した「日本えこひいき」の放送はいささか度が過ぎた感じがしました。ひいきもホドホドに。

◇白熱する試合内容は勿論のこと、各選手の真剣な表情や、試合の勝敗に一喜一憂する監督の姿など、改めてスポーツ中継の持つリアルな感動を味わうことができた。しかし一方で、タレントが出演する場面の多さや演出の大きさについて少々エンターテイメント性が過ぎていたのではないかと感じた。

現在のテレビ界全般について

◇お笑いタレントを並べた安易なトーク番組、クイズ番組などが多すぎる。

◇デジタル移行の説明をもっときちんとPRした方がいい。いまのままではテレビが唯一の友だちになっている高年齢者層にとても不親切。

◇心を豊かにする番組や、教養につながる番組など、社会的に意義のある番組のバランスをもう少し高めても良いのではないか。特に、影響力の大きいテレビの社会的責任を考えた場合、青少年の将来の人格形成につながる番組などを、もっと増やしても良いのではないだろうか。

◇地上波とBSデジタルそれぞれの役割を明確にしつつ、視聴者に分かる形で、共存と差別化の方法を検討していく必要があると考える。そして、ますます進む多メディア化時代において、社会から共感される良質番組の制作をテレビ業界全体に期待している。

*TBSでは、こうしたご意見を、今後の番組作りのうえでいかしていきたいと思います。


東京放送番組審議会事務局