番組審議会議事録

このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。


2006年11月20日(月)開催 / 第491回番組審議会より
「サンデーモーニング」11月5日(日)8時から〜9時54分放送分

議題

審議事項
 「サンデーモーニング」11月5日(日)8時から〜9時54分放送分

出席者(敬称略)

委員長月尾嘉男 
副委員長沼田早苗 
委員篠塚英子 池田守男 音 好宏 金澤正輝 寺島実郎 ねじめ正一 山藤章二 横澤 彪 

局側出席者

 井上社長

 財津専務

 城所専務

 水野常務

 石原取締役 編成制作本部長・報道本部長

 石川執行役員編成制作副本部長

 金平執行役員報道副本部長

 成子編成考査局長

 南部TBSテレビ報道局情報番組部プロデューサー

 山中番審事務局長

番組内容について

◇番組構成は、
1「カバーストーリー」(1週間の中で発生した大きな出来事などを、ニュースとして主に3つから4つ取り上げる。)
2「週刊御意見番スポーツ」。
3 関口宏さんが自分で読んで伝える1週間のニュース。
4「風をよむ」(その週の社会の動き、あるいは最近の社会の断面的なことを糸口に、私どもなりの視点で考えるコーナー。)
5「今週の一枚」(新聞や雑誌等で「おっ」というような瞬間をとらえた写真のご紹介コーナー。)

出演者は、司会の関口宏さん、スポーツコーナーは大沢さん、張本さん。サブキャスター・リポーターとして4人の女性がニュースを伝える。そして毎週4人から6人くらいのパネリストの方のご意見を伺いながら、視聴者とともに考えていくというふうに進行しています。

◇関口宏さんというキャラクター、それから能力が支えて20年という番組なんだと思うが、肩に力が入らないで、とりわけ最近は、しなやかにさばいているなという感じがする。

◇日曜日の朝に40分間スポーツの時間を割いている報道番組というのは多分ないだろうし、しかも飽きないというか、これはこれで個性なんだろうと思う。ただ、このスポーツの枠がこれ以上大きくなっていく方向に行くのか、もう少し引き締めていくのか、今後判断を要すると思う。

◇参加している女性の四人が、ただ単に読み上げているだけではなくて、手づくりの、自筆のパネルをつくって説明しようとしている。パネルをつくる作業を通じて、理解を深めることにもつながるし、自分と同じような立場の人に説明しようとする絵になるから、それが非常に好ましい。

◇特集で組まれるような、政治経済、国際政治、国際経済のときは、ふだん余り新聞で難しくて読んでいないものを映像で出してくれる、これが大変面白く、参考になるが、そういう特集以外のところでは、どうしても見たような映像のダブりが出てきてしまって、多少魅力が薄れる。

◇ちょうど日曜日のあの時間帯というのは、くつろいでいるというか、皆さん楽な気持ちで見ている。それが関口さんの司会ということでぴったり合っている。

◇何と言ってもスポーツコーナーの張本さんのどこか筋を通すというか、日本野球への心配とか、あれは全く同感で、松坂なんかちっともうれしくない。大沢親分は、野球界の、プロ野球の中の人たちに信頼があるというか熱い人だというのがある。やっぱり情報を持っている。

◇ワイドショーで、コメンテーターが自分の専門領域以外まで何でもかんでもコメントしちゃうというのは好きじゃないが、「サンデーモーニング」に関しては、そのあたりのバランスがすごくうまくつくられていて、そのあたりは見ていて非常に心地いい。

◇私が一番好きなコーナーは「風をよむ」というコーナーで、これがなかなかさわやかで、非常にいいコーナーだと思う。

◇1人ぐらいは異論、予定調和的でない意見を述べる人間が混ざっていたら、もうちょっとスリリングになって、あの平和な家庭的な空間が緊張感を持つんじゃないか。そういう破調が欲しい。

◇穏やかな気持ちで1週間のニュースを聞くことができる唯一の番組。センセーショナルな切り口でニュースを提供するというのが多い中で、非常に穏やかな感じで、穏やかさの中に結構説得力がある番組であると思う。

◇日曜日の朝、ゆっくり起きて、1週間を振り返りながら見るには大変落ちつきのある、いい番組だと思う。関口さんも自然で、出しゃばらずに、ちょっととぼけているところもあって、笑いも多く、進行の役割をうまく務めている。

◇「風をよむ」はその週の一番関心事と街の人の声がかなり入っていて、随分丁寧に時間をかけて掘り下げて編集をしているところが好感が持てた。

*TBSでは、こうしたご意見を、今後の番組作りのうえでいかしていきたいと思います。


東京放送番組審議会事務局