このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。
2006年10月10日(火)開催 / 第490回番組審議会より
「はなまるマーケット」9月29日(金)8時30分から9時55分放送分
審議事項
「はなまるマーケット」9月29日(金)8時30分から9時55分放送分
委員長 | 月尾嘉男 |
副委員長 | 沼田早苗 |
委員 | 音 好宏 篠塚英子 寺島実郎 ねじめ正一 山藤章二 横澤 彪 (欠席)池田守男 (欠席)金澤正輝(視聴レポートで参加) |
井上社長(TBSテレビ社長)
水野常務
財津専務
城所取締役(TBSテレビ専務)
石原編成制作本部長・報道本部長(TBSテレビ常務)
石川編成制作副本部長(TBSテレビ取締役編成局長)
金平報道副本部長(TBSテレビ報道局長)
成子編成考査局長
田代TBSテレビ制作局長
北川TBSテレビ制作局制作五部プロデューサー
山中番審事務局長
◇番組は1996年にスタートし、ちょうど10年になる。司会は岡江久美子さんと薬丸裕英さん。「暮らしに役立つ情報を楽しく分かりやすく紹介」し、「病院の待合室でも安心して見られる」生活情報番組。JNN26局でネット。10年間で5回、ゴールデンタイムでの特番を放送し、番組の関連本の出版は41冊。全国のデパートでは毎年20回ほど「はなまるおめざフェア」が開催されるなど、レギュラー放送以外での展開も活発です。
ターゲットのイメージは新米主婦。暮らしの必須情報コーナー「とくまる」、ゲストコーナー「はなまるカフェ」、曜日レギュラーが主役になる「曜日コーナー」(視聴対象となった金曜日は藤吉久美子さんがレギュラーで、主婦のためのファッション講座「藤吉洋品店DX」でした。
◇この10年の積み重ねで主婦の間には大変定着して、落ちついた番組になってきたと思う。主婦にとっては大変便利な情報が多くて、ちょっとしたことが家事に役立つと思う。
◇ゲストの三宅裕司さんのコーナーが一番光っていた。特に言葉を大事にするということを教わったかなと思う。
◇「はなまるカフェ」は大変面白く、ゲストが撮った写真は、アットホームな感じの写真が多くて、その方の日常が見られて、大変興味深く拝見している。
◇ 中華鍋6000円1つぐらいなら買えそうな、ちょうどそういう世代を上手に狙っている。意外と調査してやっている番組なのかな、意外と考えているんだなという感じがした。
◇アンケートで中華なべを持っている人が56%とか、持っていない人25%とか、構成比の話をしていたが、実際に何人の視聴者がファクスをよこしたかなど、数字を扱う場合は根拠を明らかにしたほうがよい。
◇ この番組は、探してきたり調べたりするのが一番大切なノウハウになっていると思う。水面下の苦労が多いだろうが、視聴者が知りたいことを、生活情報というレベルでいろいろ探して、エエーッというのがいっぱい出てきたら、ますます定着していくと思う。
◇この番組は、探してきたり調べたりするのが一番大切なノウハウになっていると思う。水面下の苦労が多いだろうが、視聴者が知りたいことを、生活情報というレベルでいろいろ探して、エエーッというのがいっぱい出てきたら、ますます定着していくと思う。
◇「藤吉洋品店デラックス」というコーナーは、ザラついた言葉が何回も出てくる感じを受けた。スタイリストのキャラクターだと思うが、例えば、「〜でございます」をしょっちゅう使ったり、片仮名を頻繁に使う。「インナーにはフェミニンな紫のニットをチョイスして、デニムとの甘辛のミックスがお勧めでございます」など。逆にこういう言葉で、嫌だなという人が出てくるんじゃないかなと思う。
◇余りにも平和的で、生活的で、社会性がないではないかと、普通の男性なら抱く感想だ。きょうも、きのうの核実験に一言あるかなと思ったら、いきなり「ゆうべキムチチャーハンをつくりました」と出た。この見事な非社会性というのは見上げたものだなと思った。
◇例えば「はなまるカフェ」のゲストは毒にも薬にもならない、のんびりした人から、当たりさわりのない話を聞き出している。しかし、必ずしも有名人ではないけれども、社会に対して何らかの働きかけをしているような方を呼ぶことを検討されてはどうかと思う。
◇事件や事故の報道、スキャンダルのない心のどかな雰囲気がよい。
◇この番組の開始時は種々の制約下大きな不安を抱えての取り組みであったと思うが、視聴者の支持も得て、10年間続けてこられた制作陣の創意と努力には心から敬意を表したい。
◇10年たてば、視聴者・裏番組・社会・・・すべて変わる。ガス調理具から、電磁調理具になれば中華ナベの選び方・使い方も変えねばならない。「上」ではなく「中」の生活者を見つづけ、応援しつづけて欲しい。
◇「衣」「食」「住」に加えて、「育児・教育」でも是非、生活者を応援してもらえれば、なお有難い。
*TBSでは、こうしたご意見を、今後の番組作りのうえでいかしていきたいと思います。
東京放送番組審議会事務局