番組審議会議事録

このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。


2002年9月17日(火)開催 / 第449回番組審議会より
CS放送全般について

議題

1. 報告事項
 テレビ番組『JNNニュースバード』『おはよう!グッデイ』における訂正放送について
 テレビの10月編成について
2. 審議事項
 CS放送全般について
・「TBSチャンネル」の説明・試写
・「JNNニュースバード」の説明・試写

出席者(敬称略)

委員長生田正輝 
副委員長沼田早苗 
委員長部日出雄 音好宏 篠塚英子 ねじめ正一 服部克久 山藤章二 横澤 彪 (池田委員欠席) 

局側出席者

 井上社長・佐藤専務取締役

 伊藤常務取締役・財津常務取締役

 城所常務取締役・近藤編成局長・平本報道局長

 田澤番審事務局長/編成考査局長

 加藤メディア推進局副理事

 木村メディア推進局総合企画部

 岡田メディア推進局編成制作部

 須郷報道局デジタル編集部副部長

◇CS放送を見るためのチューナー、アンテナ本体、工事等の費用はどのくらいなのですか?
◆(岡田メディア推進局編成制作部長)スカパー2の場合は、BS、CS共用ですので、従来のスカパーより高くなっています。店によっては、チューナーは5〜6万位、アンテナはそれプラス1万、プラス工事費で、約2万円かかります。
◇ニュースバードはずっと見ていて面白いと思うのですが、加入に関してどの様な方法で一般の方にプロモーションしているのですか。
◆(須郷報道局デジタル編集部副部長)地上波でも放送していますが、実はこの地上波での放送が一番視聴者に見られているので、そこでニュースだけではなくて、どこで放送して、どうしたら契約できるのかという告知をしています。もう1つは、(ケーブル局で放送してもらう事が重要なので)ケーブルの営業が大きな比重を占めていて、全国各地のケーブル局に営業をかけながら、チャンネルとして参入させていただいています。
◇ニュースバードは、当初より関心があり今もよく見ています。最初は、ニュース部分の他に、名作ドキュメントというのが非常に面白くてよく見ていました。それこそ日本の放送の歴史に残るような、例えば田英夫さんの出演された番組等に制作者の解説がついたものです。ただ、最近は新しいものはつくられていないようなので、できるのであれば、是非新しいものをつくってほしいと思います。
◇最近アメリカのマスメディアで、パブリック・ジャーナリズムという議論がよく出てきていて、視聴者、読者と対話をしていきながらどのようにジャーナリズムをつくっていくかということで、特にニュースの中でよく言われている。ストレートニュースの時に、記者の下にメールアドレスを書いてしまうのです。このニュースについてはこうだという事をそのまま発言する。新聞も署名記事がほとんどです。それは、一方ではいろんなものがたくさん来て、嫌なものも多く来るのかもしれません。片方では、そういうところから新しいネタが入ってくるのではないか、新たなマルチ展開のジャーナリズム、多チャンネルだからできるジャーナリズムもあるのではないか、その中で送る側と視聴者の双方向性を追求してもらいたいと思います。
◇新聞の読者投稿欄に、主婦の方の「加入しているケーブルテレビで、民放のBSデジタル放送を見たが、古い番組の再放送が多く、結局我が家でも見なくなった。BS放送局は、番組をつくる時に真剣に考えないと、放送自体の存続も危ぶまれるのではないか」というコメントがありました。こういう顧客に対して、そうではなく、昔放映した良い番組を共有財産として使っているんだよ、それぞれ違う役割で番組を出しているのだ、ということが伝わっていないのかなという感想を持ちました。
◆(城所常務取締役)BSは、各局で協力して、映画のハイビジョン放送や映画以外の新作放送など、視聴者の方々に、実はBSもいいのをやっているのだということを一生懸命伝えようと、工夫を凝らしてやっていますが、中身の浸透度がもうひとつ。昼間の時間帯等に昔の作品を放送している局があるのも事実で、その辺、BSの良さをどう打ち出して伝えるかということで苦労しております。
◆(木村メディア推進局総合企画部長)再放送については2つ反応があるのですが、1つは、見たものばかりだというものと、もう1つは、見逃していたり、まだ子供で見ていなかったというもの。そういうドラマは無数にある訳で、バラエティー、ドキュメントなどもそこに見てもらうだけの価値のあるものを私共はつくってきたつもりなので、そういう積極的な意味合いもアピールしたいと思います。


番組審議会事務局