このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。
2002年1月21日（月）開催 / 第443回番組審議会より
年末年始特別テレビ番組『さんま玉緒のお年玉！あんたの夢をかなえたろかスペ シャル』
21時00分〜22時54分
| 委員長 | 内田健三 |
| 副委員長 | 沼田早苗 |
| 委員 | 生田正輝 伊藤宏 兼高かおる 瀧大作 古橋廣之進 山藤章二 （秋山委員・猪口委員・竹内委員・ねじめ委員・服部委員欠席） |
砂原社長・佐藤専務取締役・若林常務取締役
財津常務取締役・近藤編成局長・平本報道局長
田澤番組審議会事務局長・編成考査局長
塩川ＴＢＳエンタテインメント取締役
園田プロデューサー
ＴＢＳラジオ＆コミュニケーションズ
清水社長
相島番組審議会事務局長・総合企画室長
◇この番組は「人々の夢を本当にかなえてあげよう」というコンセプトで1995年にスタート、今回で8回目を迎える恒例のお正月番組。全国各地で約5,000人の方にインタビューを行い、その中から選ばれた方の夢を番組で本当に実現してあげよう！とスタッフは最大限の努力をします。そしてそこには感動、興奮、笑い・・あらゆるドラマが展開されるのです。
◇お正月ですから、こういう夢をかなえる過程を見せてもらえるのは大変楽しかったのです。あと、みんなの夢が小っちゃくなっているのと、そんなに難しい夢がなくなってきている。もう少し努力して、できたときの本人の感動の仕方みたいなものが、形、表現、映像的に面白い方が、見ていて感動はするなという感じは受けました。
◇（この番組は）企画としての勝利というのが、まず大前提にあるのです。夢の中に２つありまして、本当の夢と、単なる道楽みたいな趣味趣向。これからはその2つを峻別していかないと、趣味道楽につき合うのはちょっと見ていてつらいなという感じがしました。そういう意味でアルゼンチンの方がどうなるかと思って見ていましたし、あれがこの番組の本線だと思います。
◇一視聴者としては面白かったですよ。第１に、現代の日本の女性というのはすごく積極的で元気。それから子供が子供らしくないというか、すごい成長ぶりだなということとか、男性が面白くない存在になっているということ。これはよく世相が出ている番組だなと思いました。それとアルゼンチンの日本女性が出たのは、非常にコントラストが出たということと、日本の変わりようが、あれで出たなという感じがいたしました。
◇インタビューにもだんだん応じないという話もありましたけれども、テーマ選びが非常に大切だろうと思うし、それに苦労されていることもよくわかります。もっとすてきな夢、あるいは途方もない夢があってもいいと思うのです。それはなかなか出てこない。テーマ選びが難しいのかなという気もいたします。
◇人はそれぞれ夢を持っていることですから、夢を持つことは非常に楽しいことでもあるし、それをテーマにして、長年にわたって番組をつくっていらっしゃるのは、それなりに意義があるし、殊に年頭に当たる番組としては、意味があるんじゃないかと思うのです。ただ一般的に、夢というのはもうちょっと大きくて、あるいは現実離れしたものでも、それを自分で努力してかなえよう、そんなことが（番組に）表れてもいいかなという感じがいたしました。
◇正月の番組としては非常によかったんじゃないかと思いますし、それぞれ違った観点からのテーマをもらってやっているというところが、よかったと思います。ただ夢が非常に小さい。もっと実現できないようなものも夢として取り上げて、本人が出てきてそれを語ってもらうというのもいいんじゃないかと思いました。
◇皆さんのご意見と同じようになりますが、素人さんからアイデアをもらったり、アイデアのヒントをもらうということが、この番組に限らず、非常に多いです。その場合、どこかで振り分けて、良質のヒントなのか、小ずるいヒントなのかということを峻別しないといけないと思うのですけれども、この番組で見事に対比的に２種類そろっていると思うのです。それと、Ｖを見ながら、スタジオでタレントさんが語るというのは、本当にパターン化しています。今回、そんなに悪い感じを持たなかったのは、発言の量、スタジオでいじる部分が非常に少なかった。そういう意味で、見終わった感じは、タレントさんが並んでいた割には、お行儀の良い、コントロールされた番組だなと思いました。
◇やはり圧巻は４歳の坊やのトーマスです。そして、アルゼンチンの９４歳、高齢のおばあちゃまが出てきた話。見事に照応して、この番組が生きたという感じがした。何しろあの幼年坊やとおばあちゃまに尽きる番組であったなと思いました。
番組審議会事務局