番組審議会議事録

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2000年4月17日(月)開催 / 第426回番組審議会より
テレビ番組『アッコにおまかせ!』
21時00分〜21時54分

出席者(敬称略)

委員長秋山ちえ子 
副委員長内田健三 
委員生田正輝 伊藤宏 猪口孝 兼高かおる 瀧大作 竹内宏 沼田早苗 ねじめ正一 服部克久 古橋廣之進 

◇15年も続いている「アッコにおまかせ!」、今回の視聴率は13. 1%だそうだが、いつも見ている。先週は結構良かったが、もう少し意地悪な突っ込みがあってもいいのではないか。TBSの考えているいろいろなものが反映されているし、非常にいい番組だと思う。和田アキ子は、一般的にはボスといわれているが、すごく気の優しい人なので、もう少し彼女の優しさみたいなものが出せる方向になればいい。これからも頑張って、続けてほしい番組だ。

◇私は3週続けて見たが、乙武さんが出たときが、すごくよかった。やっぱりまだ私たちは、ハンディを持った人たちに対して遠慮しがちだが、彼女は、ラブホテルが一番バリアフリーができていないというお話を、乙武さんと話していた。あれは彼女でなくては引き出せない話。感激した。

◇アッコが真面目にいろいろな社会現象に斬り込んでいた初期のころ、わりあい見ており、結構好きだった。芸能人としての和田アキ子が見た世の中は、なかなか魅力があった。しかし、どんどん芸能番組化していってしまい、ちょと寂しい。余りにもアッコ一家で、タイトル以上に、アッコにおまかせし過ぎる。特に今回は、怪我が治ったとか、アッコを知っている人はいませんかとか、あそこまでやると、新しい視聴者はもう参加できない。新しい視聴者が参加できない番組は、非常につまらない状態ではないだろうか。恐縮だが、ちょっとリニューアルをお考えになっていただきたい。

◇視聴率がいっぱいついているのだから、変えるというのは、非常に非合理的だ。和田アキ子さんは、若々しくて、結構魅力的なので、いいかなという感じがする。とにかく視聴者がついているのを、変えることはよくない。

◇10年前は、和田アキ子のアクみたいなものがあったが、久しぶりに見たら、非常にさらっという感じになっていた。和田アキ子を知らない人はどこにもいないみたいな話も、彼女があっけらかんとやると、何となく見せるところがあっる。面白い個性が出てきたようだ。

◇芸能人の誕生日がどうだこうだというのは、そういうことの好きな人が、見ればいい。感想は余りない。

◇余り難しいことはわからないが、和田さんも何か昔よりは落ち着いて、中身も結構いろいろなものがあったりして、とてもよかった。60過ぎの人にも、若い連中にとっても、ちょうど中間的な番組で、とてもよかったというのが私の印象だ。あっという間に1時間が過ぎてしまった。しかし、大勢で言いたい放題、ガチャガチャ言っているのは、どうもやかましい。

◇この番組は情報バラエティだそうだが、その意味がよくわからない

◇<高橋プロデューサー>その日にしかできないことを料理して、視聴者に楽しんでもらうのが、情報バラエティ。後で、何か残る楽しさがあれば最高だと思う。

◇情報をきちっとらえるためには相当の訓練が必要。そういう点は、どうなっているのかな。一体バラエティなのか、情報番組か、分からない。中途半端だ。

◇新内閣誕生を取り上げる場合は、おめでとうという形で、ナアナアになってしまうとだめ。政治家を話題にするときは、物すごく辛口でやってほしい。森さんは、個人的にはいい人だが、それと一国の宰相というのは別。新聞はもっともらしく批判している。テレビ、ラジオでどのように取り上げるかは大事な事。

◇やはり「アッコにおまかせ!」は、和田アキ子が好きか嫌いかで決まってしまう。和田さんのウェートは大きい。私は「ゴッド姉ちゃん」の頃から見ているが、あの頃は、結構周りの人たちがいろいろ絡みながら汗をかいてやっていた。最近和田さんは、何かすごく楽というか、もうちょっと苦労させてもいいかな。


番組審議会事務局