番組審議会議事録

このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。


1999年6月21日(月)開催 / 第418回番組審議会より
テレビ番組『ウンナンのホントのトコロ』

出席者(敬称略)

委員長秋山ちえ子 
委員生田正輝 伊藤宏 猪口孝 兼高かおる 瀧大作 竹内宏 沼田早苗 服部克久 古橋廣之進 山藤章二 

《「ケチケチ同棲カップル」について》

◇◇私は、司会のウンナンが好きなものだから、好意的に見ていた。何か彼らを見ていると、ほんわかとしていて、関東ではないが、関東的だなというふうに感じる。

◇節約して100万円ためて行く「ケチケチ同棲カップル」の話は、一つのシミュレーションで、ドキュメントではないのだろう。その辺が頭の中でごちゃごちゃになっており、結婚で指輪を上げても、感動はいま一つ。あの泣きもやらせではないかと意地悪く見ていた。

◇あれはやはり同世代の人たちが、特に他人の行動が気になる人たちが見るには、面白い番組だと思う。

◇私はどうも100パーセントやらせではないかと思う。見ていて非常に不自然さもあるし。

◇(担当プロデューサー)あのカップルは、応募してきた200人の中から選ばれた2人で、本当の話だ。

◇部屋にカメラを置いてずっと監視する覗き見、抑制の効いた盗み聞きの手法は、あまり面白くない。この手法は、下品な局の方がパワーがあり面白い。

《スタジオ部分について》

◇スタジオにゲストが8人は、多すぎる。皆が自分の発言を認めさせようと大きい声で早口で喋るので我々には何を話しているかよく分からない。符牒みたいに聞こえる。言葉が重なったりしたらもう分からない。若い人だと分かるのか。

◇番組の性格上、ここは1人小言幸兵衛がいた方が良い。「こんな行儀の悪いことはするな」とか、「Eメールに出てくるやつはろくなやつでない」とか、時事寸評を言うコメンテイターが1人いると番組が締まる。そういう方向で行くと、背骨が通ったTBSらしい番組になるのではと感じた。

《「Eメールで友達づくり」について》

◇確かに今は、猫も杓子もコンピュータを使っているから、非常に時宜をえていると思う。でも、ああいうふうにメールを使って会って、だまされる話もあるだろう。誰も彼もがEメールをやれば、彼氏や彼女ができたりするように思わせては危ない。水を差すようなことは避けたいのだろうが、「危ないケースもある」ということは、情報として必要。

◇(担当プロデューサー)これまで実際に来てくれた人たちは、本当にちゃんとしていて、「友達になりましょう」とか言う感じの人たちだ。テレビの取材だと分かると最初は怒る場合もあるが、こちらできちんと対応すれば、分かってくれる。

◇インターネットとテレビをドッキングさせてつくって行く番組は、いろいろな人間関係を作っていく方向性があり、大変面白い。男と女だけでなく、この方向でもう少し幅広く人間関係をうまくつくって行く形が出来ると非常に面白い。芽があるという感じがする。出会った2人がどうなるのか、うまく引っ張って行くやり方もうまく、68才になる姉も興味深く見ていた。

■その他
●民放連の新基準「青少年と放送」について砂原社長より説明。
●コマーシャルの量と表現について
●「サッチー騒動」について
7月と8月は夏休みで休会となりますので、次回は9月の審議分となります。


番組審議会事務局