番組審議会議事録

このページはTBSの番組や放送のありかたを考えるページです。
番組審議会の審議内容を中心に紹介し、皆様からの意見も募集しています。


0002年11月30日(日)開催 / 第417回番組審議会より
テレビ番組『ジャスト』

出席者(敬称略)

委員長秋山ちえ子 
副委員長内田健三 
委員生田正輝 伊藤宏 猪口孝 兼高かおる 瀧大作 沼田早苗 ねじめ正一 服部克久 古橋廣之進 山藤章二 

◇「新情報番組・ジャスト」というタイトルだが、他の番組ととてもよく似ている。ヌードが見たい男性タレントのコーナーは新しいかなとの感じがしたが、やはり芸能ニュースがあって、「亭主改造計画」とか「お宅拝見」も新情報番組らしくない。2時間の番組を埋めるのは大変だと思うが、中途半端に見える。

◇足の美容は、とても役に立つと大感激の人もいた。お金を出してまでああいうふうに綺麗にできないが、自分でやるのだと喜んでいる。生活情報としてとても良かった。

◇建築中の田中美佐子邸のところで、レポーターとカメラマンが、勝手に入り込んで不動産業者に値踏みをさせたりしていた。田中さんの所属プロの許諾は取っていたとのことだが、そのことには放送では全く触れてない。スタジオで一言あってしかるべきと思う。

◇(番組担当プロデューサー)「ジャスト」の時間帯は、視聴率的に苦戦してきたが、前に比べて良くなってきている。「目玉は、2年ぶりに扱うことになった頭の芸能コーナー。芸能を取り上げるといってもプライバシーを尊重しながら放送している。そういうところで視聴率の数字を狙わず、40代、30代の女性が見てためになる、興味のある生活情報に力を入れてやっている。ファッションとか美容とか。なかでも「スターに変身」というコーナーは、長い間ヒットしている。

◇企画の段階では、女性はいなかったらしいが、女性の心理、心の動きは、男性では分からないところがあるので、制作の基本のところで、女の人の知恵が入った方がよいと思う。

◇一つぐらい強引に「見ろ」と踏み込んで認知させるようなパワーがあってよい。「亭主改造計画」のコーナーでは、抽象的なものでない夫婦の幸福を感じた。その辺で思い切りやっていただきたい。

◇私は「ジャスト」はワイドショーとしてみる。数字のとれないワイドショーは意味がない。面白ければよいだろうでない別のスタンスを決めて勝負して欲しい。番組のスタンスまでなくしてしまうと、扱う切り口が見つからないと思う。思いっきりスタンスを決めて、切りこむ以外にない。

◇ゲストコメンテーターのもつ魅力、ウェートは大きい。誰がよいかというと分からないが、もう少しアクセントがある人の方がよい。コンスタントに出てくれて、番組の特色が出せる人がいいかな。

◇今回の「ジャスト」は、面白い人が出ておらず、何かもう嫌だなという感じになった。平板でアクセントがない。2時間が非常に長く感じられた。

◇(担当プロデューサー)現実には、ゲストのキャスティングが、順番制になっていたり、コメントに値する内容のニュースがなかったりするが、事件が起きたときには、やはり番組としてコメントして欲しいし、そのためのコーナーをわざわざ設けてある。

◇私も怖がりながらやっていると感じた。怖がりながらやっていると、中身が少しも印象に残らない。もう少し突っ込んでやるテーマもあると思うが、みんな逃げて、なんとなくきれい事でやっているような感じがした。

◇企画意図として"今"と"上品"をあげているが、出演するタレントが訪問先の冷蔵庫の食べ物をとって食べるなんて、上品ではない。醜い。また、太った訪問先の女性に対して、「いつから太ったか」と聞くなど、盛んに太ったと言っていた。あれは、失礼だ。

◇ほっと一息つけるようなものがあったらよい。今は、みんな園芸、植物、花を育てることが好きだ。ガーデニングという言葉は嫌いなので、「我が家の小さい庭」とかいう題で入れるとか。人間でなくて、植物とか本とか入ると、少し品位が保たれると思う。


番組審議会事務局